2014年08月21日
朝日新聞の慰安婦報道が国際社会で既成事実化した経緯を検証
朝日新聞は吉田清治氏(故人)が証言した戦時中の「慰安婦の強制連行」についての記事を8月5日にようやく取り消した。この問題が深刻なのは、朝日の嘘が国際社会で既成事実化されたからだ。朝日の慰安婦報道が国際社会に定着した過程を改めて検証する。西岡力・東京基督教大学教授が語る。
「韓国政府は朝日の報道を受け、1992年7月に『日帝下軍隊慰安婦実態調査中間報告』をまとめ、その中で吉田氏の著書を強制連行の証拠として採用しました」
それを受けて韓国外務省アジア局長が、「慰安婦動員に日本政府が強制または強制に近い方法を行使したと推察される」という見解を表明すると、朝日は待ってましたとばかりに〈日本政府としてはこの問題に対する責任ある対策を強く促されることになった〉(同年7月31日付)と報じた。
親日派として知られた当時の盧泰愚・韓国大統領は退任直前、慰安婦問題について〈日本の言論機関の方が問題を提起し、我が国の国民の反日感情を焚きつけて国民を憤激させてしまいました〉(文藝春秋1993年3月号の対談)と告白している。
それでもいったん上がった火の手は止まらない。国連にも飛び火した。弁護士の戸塚悦朗氏が1992年2月の国連人権委員会に出席し、強制連行と慰安婦問題で日本政府に責任を取らせるように提起した。
国連人権委員会は審理を始め、スリランカの法学者で特別報告官のクマラスワミ女史を中心とする調査団が元慰安婦らから事情聴取。1996年の報告書では慰安婦を正式に「性奴隷(セックス・スレイブ)」と定義した。その中には、〈強制連行を行った1人である吉田清治は戦時中の体験を書いた中で、他の朝鮮人とともに1000人もの女性を「慰安婦」として連行した奴隷狩りに加わっていたことを告白している〉とある。西岡氏が解説する。
「1995年にはオーストラリア人文筆家のジョージ・ヒックス氏の著書『THE COMFORT WOMEN』が出版されました。英語で書かれ、吉田証言を事実として扱っています。クマラスワミ報告書ではヒックス氏の本からも多くの話を引用しています」
朝日の虚報によって日本国民は 罪の犠牲者になり、国際社会に慰安婦=性奴隷説が定着していく。
2006年には米国議会調査局が『日本軍の慰安婦システム』と題するレポートを発表。吉田氏の証言が引用され、翌年には米下院で日本政府に対する慰安婦への謝罪要求決議が成立した。
韓国の歴史教科書では「慰安婦を『日本軍によって強制的に戦場に連行され、性的奴隷生活を強要された女性たち』と定義し、吉田証言を参考にしたと思われる『女性までもが挺身隊という名目で引き立てられ、日本軍の慰安婦として犠牲になった』という記述がある」(明星大学戦後教育史研究センターの勝岡寛次氏)という状況だ。子供の頃から の歴史を教えられて「日本人はひどい」と思い込まされた現代の韓国の若者たちが反日的になるのは当然だろう。それも朝日の虚報が原因なのだ。
※週刊ポスト2014年8月29日号
「韓国政府は朝日の報道を受け、1992年7月に『日帝下軍隊慰安婦実態調査中間報告』をまとめ、その中で吉田氏の著書を強制連行の証拠として採用しました」
それを受けて韓国外務省アジア局長が、「慰安婦動員に日本政府が強制または強制に近い方法を行使したと推察される」という見解を表明すると、朝日は待ってましたとばかりに〈日本政府としてはこの問題に対する責任ある対策を強く促されることになった〉(同年7月31日付)と報じた。
親日派として知られた当時の盧泰愚・韓国大統領は退任直前、慰安婦問題について〈日本の言論機関の方が問題を提起し、我が国の国民の反日感情を焚きつけて国民を憤激させてしまいました〉(文藝春秋1993年3月号の対談)と告白している。
それでもいったん上がった火の手は止まらない。国連にも飛び火した。弁護士の戸塚悦朗氏が1992年2月の国連人権委員会に出席し、強制連行と慰安婦問題で日本政府に責任を取らせるように提起した。
国連人権委員会は審理を始め、スリランカの法学者で特別報告官のクマラスワミ女史を中心とする調査団が元慰安婦らから事情聴取。1996年の報告書では慰安婦を正式に「性奴隷(セックス・スレイブ)」と定義した。その中には、〈強制連行を行った1人である吉田清治は戦時中の体験を書いた中で、他の朝鮮人とともに1000人もの女性を「慰安婦」として連行した奴隷狩りに加わっていたことを告白している〉とある。西岡氏が解説する。
「1995年にはオーストラリア人文筆家のジョージ・ヒックス氏の著書『THE COMFORT WOMEN』が出版されました。英語で書かれ、吉田証言を事実として扱っています。クマラスワミ報告書ではヒックス氏の本からも多くの話を引用しています」
朝日の虚報によって日本国民は 罪の犠牲者になり、国際社会に慰安婦=性奴隷説が定着していく。
2006年には米国議会調査局が『日本軍の慰安婦システム』と題するレポートを発表。吉田氏の証言が引用され、翌年には米下院で日本政府に対する慰安婦への謝罪要求決議が成立した。
韓国の歴史教科書では「慰安婦を『日本軍によって強制的に戦場に連行され、性的奴隷生活を強要された女性たち』と定義し、吉田証言を参考にしたと思われる『女性までもが挺身隊という名目で引き立てられ、日本軍の慰安婦として犠牲になった』という記述がある」(明星大学戦後教育史研究センターの勝岡寛次氏)という状況だ。子供の頃から の歴史を教えられて「日本人はひどい」と思い込まされた現代の韓国の若者たちが反日的になるのは当然だろう。それも朝日の虚報が原因なのだ。
※週刊ポスト2014年8月29日号
2014年08月11日
米軍慰安婦 韓国女性に代わりフィリピン女性がサービス提供
元米軍慰安婦122人が韓国政府を集団提訴したことでクローズアップされた韓国の「基地村(売春街)」問題。この問題が、日本軍による強制連行をでっちあげ、国際社会に慰安婦問題を喧伝してきた朴槿恵(パク・クネ)政権にとって大きな頭痛の種となっている。今後、韓国政府が関与を認めれば国際世論の非難を浴びるだけでなく、重要な対日カードを失うことになるからだ。
国家主導で行なわれてきた管理売春の実態を京畿道・東豆川に今も残る「基地村」でホステスとして働くフィリピン人女性の証言などをもとに韓国在住ジャーナリスト・藤原修平氏がリポートする。
* * *
1950~1953年の朝鮮戦争時代に作られた基地村は、休戦後も在韓米軍向けの売春窟として存続し、韓国政府の貴重な外貨稼ぎの手段となった。韓国政府はこれまで政府の関与を認めていなかったが、昨年、基地村管理の指針を示す朴正煕(パク・チョンヒ)大統領(朴槿恵氏の父)の署名入り書類が公開されたことで、国の関与が決定的となった。
東豆川は在韓米軍基地がある以外、これといった特色のない町だが、基地村のある地域は「アメリカ通り」と呼ばれ、外国人観光特区に指定されている。立ち並ぶ外国人専用のナイトクラブはどの店もアメリカの田舎町にあるバーのような雰囲気で、酒を呷(あお)りながらホステスと談笑したり、ビリヤードやダーツに興じる米兵の姿があった。
東豆川の基地村では、1992年に在韓米兵による韓国人ホステス虐殺事件が発生している。古くから飲食店を営む男性経営者によれば、「事件を機に基地村で働く韓国人ホステスは減少し、代わりにロシア人やフィリピン人が入って来た。以前はクラブを介した売春が盛んだったが、3年ほど前に米軍が取り締まりを強化してからはほとんどない」という。
だが、本誌記者は複数のナイトクラブで今も露骨な性的サービスが行なわれていることを確認した。ある店ではカウンター席に着くと、5分も経たないうちにホステスから「Buy me drink」と飲み物をねだられた。
ホステスに飲み物を奢れば30分間、会話ができるシステムで、料金はワンショットのテキーラが2万ウォン(約2000円)、ビールの小瓶が6万ウォン(約6000円)と高額だ。ホステスは、別途4万ウォン(約4000円)で密着サービスが受けられるテーブル席の利用をしきりに促す。
暗がりのテーブル席では、別のホステスが米兵の股間部に跨り、過激な行為に及んでいた。米兵がチップを弾むと行為はさらにエスカレートしていく。店内での売春行為は確認できなかったが、常連の米兵がお気に入りのホステスを店外に連れ出すことは珍しくないという。
実際、記者はクラブホステスが軍服姿の米兵と基地村のモーテルに入る現場を目撃している。
彼女たちの大半はフィリピン女性で「芸能ビザ」で就労しているという。ホステスの1人が本音を漏らす。
「私は歌手として来たのに、客にお酒を飲ませて利益を上げることばかり求められる。売り上げが悪ければオーナーに怒られるから、嫌でも性的サービスをしてお金を使ってもらうしかない」
ホステスの月給は日本円で約5万円前後で、一般的な韓国人サラリーマンの平均月収の4分の1に満たない。韓国への渡航費用や業者の仲介料は店が立て替えるケースが多く、返済分が天引きされれば手元にはほとんど残らないそうだ。
「ホステスへの暴力や性的サービスの強要は根絶されず、逃亡を防ぐため店側が金銭やパスポートを管理するケースも多い。ここ数年、基地村での外国人ホステスの人権侵害が問題視されるようになり米軍が取り締まりを強化したのは事実だが、本質はまったく変わらない」(韓国紙記者)
本誌取材中も米軍のMP(憲兵)が基地村を見回っていたが、ホステスたちは、「基地村で韓国の警察は1度も見たことがない。MPと一緒に回っているのは(司法権限のない)保安要員」と話していた。
ここ数年、基地村での売買春は減りつつあるが、それは韓国政府の努力によるものではない。米兵の犯罪増加で米軍が取り締まりを強化したからだ。韓国政府は外貨獲得のため、長らく基地村での売春行為を黙認、放置してきた。現在では韓国人女性に代わり、フィリピン女性が「米軍慰安婦」として米兵相手の性的サービスを強いられている。
韓国政府が主導した米軍慰安婦制度は、多くの「性奴隷」を生み出した。朴槿恵大統領は基地村に慰安婦像を設置し、父が関与した恥ずべき国策を懺悔するべきではないか。
国家主導で行なわれてきた管理売春の実態を京畿道・東豆川に今も残る「基地村」でホステスとして働くフィリピン人女性の証言などをもとに韓国在住ジャーナリスト・藤原修平氏がリポートする。
* * *
1950~1953年の朝鮮戦争時代に作られた基地村は、休戦後も在韓米軍向けの売春窟として存続し、韓国政府の貴重な外貨稼ぎの手段となった。韓国政府はこれまで政府の関与を認めていなかったが、昨年、基地村管理の指針を示す朴正煕(パク・チョンヒ)大統領(朴槿恵氏の父)の署名入り書類が公開されたことで、国の関与が決定的となった。
東豆川は在韓米軍基地がある以外、これといった特色のない町だが、基地村のある地域は「アメリカ通り」と呼ばれ、外国人観光特区に指定されている。立ち並ぶ外国人専用のナイトクラブはどの店もアメリカの田舎町にあるバーのような雰囲気で、酒を呷(あお)りながらホステスと談笑したり、ビリヤードやダーツに興じる米兵の姿があった。
東豆川の基地村では、1992年に在韓米兵による韓国人ホステス虐殺事件が発生している。古くから飲食店を営む男性経営者によれば、「事件を機に基地村で働く韓国人ホステスは減少し、代わりにロシア人やフィリピン人が入って来た。以前はクラブを介した売春が盛んだったが、3年ほど前に米軍が取り締まりを強化してからはほとんどない」という。
だが、本誌記者は複数のナイトクラブで今も露骨な性的サービスが行なわれていることを確認した。ある店ではカウンター席に着くと、5分も経たないうちにホステスから「Buy me drink」と飲み物をねだられた。
ホステスに飲み物を奢れば30分間、会話ができるシステムで、料金はワンショットのテキーラが2万ウォン(約2000円)、ビールの小瓶が6万ウォン(約6000円)と高額だ。ホステスは、別途4万ウォン(約4000円)で密着サービスが受けられるテーブル席の利用をしきりに促す。
暗がりのテーブル席では、別のホステスが米兵の股間部に跨り、過激な行為に及んでいた。米兵がチップを弾むと行為はさらにエスカレートしていく。店内での売春行為は確認できなかったが、常連の米兵がお気に入りのホステスを店外に連れ出すことは珍しくないという。
実際、記者はクラブホステスが軍服姿の米兵と基地村のモーテルに入る現場を目撃している。
彼女たちの大半はフィリピン女性で「芸能ビザ」で就労しているという。ホステスの1人が本音を漏らす。
「私は歌手として来たのに、客にお酒を飲ませて利益を上げることばかり求められる。売り上げが悪ければオーナーに怒られるから、嫌でも性的サービスをしてお金を使ってもらうしかない」
ホステスの月給は日本円で約5万円前後で、一般的な韓国人サラリーマンの平均月収の4分の1に満たない。韓国への渡航費用や業者の仲介料は店が立て替えるケースが多く、返済分が天引きされれば手元にはほとんど残らないそうだ。
「ホステスへの暴力や性的サービスの強要は根絶されず、逃亡を防ぐため店側が金銭やパスポートを管理するケースも多い。ここ数年、基地村での外国人ホステスの人権侵害が問題視されるようになり米軍が取り締まりを強化したのは事実だが、本質はまったく変わらない」(韓国紙記者)
本誌取材中も米軍のMP(憲兵)が基地村を見回っていたが、ホステスたちは、「基地村で韓国の警察は1度も見たことがない。MPと一緒に回っているのは(司法権限のない)保安要員」と話していた。
ここ数年、基地村での売買春は減りつつあるが、それは韓国政府の努力によるものではない。米兵の犯罪増加で米軍が取り締まりを強化したからだ。韓国政府は外貨獲得のため、長らく基地村での売春行為を黙認、放置してきた。現在では韓国人女性に代わり、フィリピン女性が「米軍慰安婦」として米兵相手の性的サービスを強いられている。
韓国政府が主導した米軍慰安婦制度は、多くの「性奴隷」を生み出した。朴槿恵大統領は基地村に慰安婦像を設置し、父が関与した恥ずべき国策を懺悔するべきではないか。
2014年08月11日
1989年(平成元年)5月20日土曜日 朝刊1面落書き、ねつ造でした 深くおわびします
四月二十日付の本紙夕刊一面に掲載された「サンゴ汚したK・Yって誰だ」の
写真撮影について、朝日新聞社はあらためて真相調査を続けてきましたが、
「KY」とサンゴに彫りこんだ場所に以前から人為的な損傷があったという
事実は認められず、地元ダイバーの方々が指摘されるように、該当カメラマンが
無傷の状態にあった沖縄・西表島のアザミサンゴに文字を刻みつけたとの判断に
達しました。
このため、本社は社内規定により十九日、撮影を担当した東京本社写真部員(当時)
本田嘉郎を同日付で退社処分としたほか、関係者についての処罰を行いました。
自然保護を訴える記事を書くために、貴重な自然に傷をつけるなどは、新聞人に
あるまじき行為であり、ただ恥じいるばかりです。関係者、読者、並びに自然を
愛するすべての方々に、深くおわびいたします。
取材の二人退社・停職 監督責任者も処分
この事件につき、朝日新聞社はさる十五日付でとりあえず関係者三人を
処罰するとともに、東京本社編集局長、同写真部長を更迭するなどの措置を
とりました。しかし、本田写真部長(十六日付で編集局員)らの行為は当初の
報告よりもはるかに重大・悪質であることが明らかになったため、さらに
十九日付で本田を退社処分にしたほか、水中撮影に同行し、本田の行動に
気づいていた西部本社写真部員村田昇は停職三カ月としました。
また、監督責任、出稿点検不適切などで専務取締役・編集担当中江利忠、
東京本社編集局次長兼企画報道室長桑島久男、西部本社写真部長江口汎、
東京本社写真部次長福永友保はそれぞれ減給、西部本社編集局長松本知則は
譴責とする処置をとりました。本田に対する退社は、いわゆる懲戒解雇に
当たる、もっとも厳しい処分です。
2014年08月11日
プロメテウスの嘘
「福島で健康被害はない」事実を伝えるべき
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朝日新聞が慰安婦報道で自社の報道の誤りを認めた。朝日新聞の報道は、福島の放射能、原発問題についてもミスリードを繰り返している。従軍慰安婦報道をめぐる謝罪も大切だ。しかし70年前の外国の気の毒な売春婦に関心を向ける前に、福島を情報で汚している「今そこにある危機」を、是正してほしい。(プロメテウスの罠7。他人の自殺という悲劇と絡め、センセーショナルな見出しは彼らが軽蔑する「週刊誌化」「ネットメディア化」している。)
福島原発事故を語る上で、誰もが抑えるべき事実があると、筆者は考えている。
1・福島で原発事故の放射線を原因にした健康被害はこれまでもない。これからもない。これは科学的に一致した見解だ。それに反して危険とする情報、騒ぐおかしな人々によって風評が生まれ、福島と日本が傷つけられている。
2・原発について、どのような意見を持とうと、主張しようと自由である。しかし原発の是非と、まったく別の話である福島の事故のリスク評価と絡め、恐怖を過度に煽って原発反対を叫ぶ人がいる。これは卑劣な行為である。
3・放射能の防護政策、また原子力防護政策はコストがかかる。その投入コストと効果を見極めず、「リスクゼロ」を目指す過剰防備で、さまざまな弊害が生まれている。
ところが朝日新聞は、これら3つと真逆の情報を提供している。過度に危険を煽り、原発と放射能のリスク評価を絡め、エネルギー問題の多様な側面をみない。特にひどいのが、『プロメテウスの罠』という連載だ。これは福島原発事故をめぐるルポだが、健康被害があるとデマに近い情報を提供し続けている。
今年8月6日に朝日新聞はわざわざ連載1000回という告知を出した。同社自慢の連載らしい。絶賛の言葉を出した2人が、国会事故調総括で「事故原因は『メイド・イン・ジャパン』」とおかしな分析をした黒川清国会事故調元委員長と、風評被害デマの震源地の一人である歌手の加藤登紀子さんである。ちょっとずれた人が、この連載を好んでいることが、コメントの人選で分かる。
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この連載は2012年の新聞協会賞を受賞した。これは新聞各社の相互投票によって選ばれる。会員会社1社1票なので、地方紙に有利で、全国紙はなかなか取れないとされる。新聞記者らは、トンデモ連載の中身を知っているのだろうか。新聞業界が「私たちはデマをたたえます」と言っているようなものだ。
ちなみに13年、朝日は『手抜き除染』のスクープでも新聞協会賞をとった。しかし背景を知る必要がある。朝日新聞を始め一部メディアが「福島は危険だ」と繰り返したゆえに、国は過度に安全を追求する1mSv除染をする状況に追い込まれた。これは実施が不可能な計画だ。自らあおって、さらに起こった状況を糾弾するのはおかしい。まさに「マッチポンプ」という表現が当てはまる。落ちぶれつつある新聞業界がおかしな報道をたたえ、自ら知性の面から自殺行為をするのは滑稽さを感じる。
福島鼻血を「先駆的に」伝えるプロメテウスの罠
報道の具体例を示してみよう。「福島で鼻血」「被ばくすると慢性的にだるさが訪れる」。このような科学的に確認されていないデマ情報をプロメテウスの罠は早い段階から報じた。
「東京都町田市の主婦の6歳の長男が4カ月の間に鼻血が10回以上出た」。この母親に、原爆に被ばくした共産党の活動家(これは記事に書いていない)、肥田俊太郎医師が語りかける。「広島でも同じことがあった」。記事中に「こうした症状が原発事故と関係があるかどうかは不明だ」と逃げの文章を入れるが、読み手に不安を抱かせる記事だ。(2011年12月2日記事)
これは一例だが、他の内容もひどい。電子書籍化された、プロメテウスの罠の1と2から私のコメントをつけて、見出しを採録してみる。
「私死んじゃうの」(避難する9歳の女の子のコメント。恐怖を煽る。)
「「箝口令」とよぶ文章」(いくつかの医学会が会員に慎重なコメントを要請したことを「箝口令」と表現。しかし放射線量を、政府機関や放射線医学総合研究所はずっと公開している。線量や科学的事実を、民主主義国家で隠すことなどできない。)
「広島・長崎の悲劇が繰りかえされる」(遺伝リスクがある懸念を記事で強調した。ところが、原爆被災者に遺伝リスクはないという良い情報は伝えない。)
「チェルノブイリ、今も続く甲状腺異常」(この事故直後に被害はあった。しかし福島と同じ低線量被ばくでは健康被害は観察されていない。日本のおかしな反原発派と協力するウクライナの医師パンダジェフスキー氏が登場し、解説した。)
「放射能を体から抜く」(医学的根拠のない民間療法を紹介。これは健康被害を生みかねない)
いずれもセンセーショナルであり、放射能と原発の知識がある人にとっては、異様な話題ばかりをつらねている。ただし、さすが朝日新聞だ。いろいろなネタを仕入れてくるし、おもしろくまとめる。さらに「可能性がある」と逃げの文章を入れ、意図的な嘘はつかない。印象操作だけを繰り返す。
有名記者、本田雅和氏の「活躍」
朝日新聞の他の紙面も、ひどい記事が目立つ。反原発の社論に、記者が合わせているのだ。一例を示そう。同社に本田雅和氏という、有名記者がいる。福島総局勤務だ。彼はあちこちで取材トラブルを起こすので著名だ。私も東京のある記者会見で演説を始めた彼をたしなめ、にらまれたことがある。
自民党がNHKに「女性戦犯国際法廷」という慰安婦がらみの番組で圧力をかけたという報道をして、大騒ぎを起こし、現安倍首相、故中川昭一代議士に批判されていた。(NHK番組改編問題)
彼は福島で、科学的事実に反する低線量被ばくの危険を訴えるシンポジウム、自称専門家の意見を大量に書き続けている。ようやく東京版の署名記事で名前を見たと思ったら、とんでもない報道をしていた。
2013年9月16日、約3カ月ぶりに再開された福島県北部の試験漁業の話。「取っても海へ、漁師の気持ち分かるか」。さらに「9割捨てる試験漁」の大きな横見出しが付き、取った魚を海に捨てる漁師の写真が載っていた。
放射能で汚れているから、取った魚の9割を捨てたように思える構成だ。ところが他紙を見れば違う。試験操業は16種の魚が対象。いずれも放射能は検出限界以下で、対象の魚以外の9割の魚を海に返していた。
つまり真逆のことを伝えている。ところが本田記者はずるく、写真説明で小さくその事実を書いていた。その情報操作はあまりにもひどい。本田記者は一例だが、この他にも大量のおかしな報道が、放射能問題で朝日新聞に存在する。
誤った情報は人々に「呪い」をかける
朝日新聞は記者のレベルが総じて高く、質の高い報道もきちんと行っている。ストレートニュース、解説はわかりやすい。『検証 東電テレビ会議』(朝日新聞出版)などは、東電の公開した画像をチームで分析し、事故の混乱を伝えている。経済部・大鹿靖明記者の『メルトダウン』(講談社)は、私の知りたかった東電の事故処理をめぐる政府内の動きを詳細に明らかにしており、一人でこんなものが書けるのかと筆者は驚愕し、自分とのジャーナリストとしての実力の違いに恥ずかしくなった。
ところが、そうした優れた人材がいても、チームをつくり変な方向性を与えると、『プロメテウスの罠』のようにおかしな形に暴走する。優れた組織でも(失礼ながら)本田記者のような「バグ」人材が存在する。朝日新聞はこうした危険を知り、自制して、事実に基づく冷静な報道に切り替えてほしい。
これは、朝日新聞だけではない。すべてのメディア、いや今はインターネットで「誰でもメディア」の時代だから、すべての情報発信者に対して呼びかけたいと思う。
誤った情報は、人々を苦しめ、問題を複雑にする。情報伝達における誤報、思い込み、煽り報道は状況を混乱させる。そうした混乱を発生させた後に訂正させても遅い。
朝日新聞の慰安婦をめぐる誤報は32年放置したゆえに、戦時売春制度という話でなく「性奴隷」という、当初は想像できない話に発展した。そして日韓関係をたたき壊し、日本に対する「性奴隷を集めた」という国際的批判を生んで、今の日本人が「性犯罪者」とののしられている。朝日新聞は慰安婦問題で「意図的ではなかった」と逃げているが、結果の重さを考えれば、そんな弁解で済むわけがなかろう。
同じことは福島事故をめぐる放射能情報についても当てはまる。日本の国土、そして福島に対して、事実に反して「穢れている」と騒ぐ人は、今を生きる人だけではなく、過去この国土を作り上げてきた父祖、そして未来、この国で生きる子孫に呪いをかけている。そして大変な負担を日本に加えつつあるのだ。
福島原発事故をめぐって、誤った情報を拡散した人は自己検証をしてほしい。慰安婦騒動の混乱、そして朝日新聞の哀れな弁解という愚行を、原発事故報道で繰り返してはならない。
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朝日新聞が慰安婦報道で自社の報道の誤りを認めた。朝日新聞の報道は、福島の放射能、原発問題についてもミスリードを繰り返している。従軍慰安婦報道をめぐる謝罪も大切だ。しかし70年前の外国の気の毒な売春婦に関心を向ける前に、福島を情報で汚している「今そこにある危機」を、是正してほしい。(プロメテウスの罠7。他人の自殺という悲劇と絡め、センセーショナルな見出しは彼らが軽蔑する「週刊誌化」「ネットメディア化」している。)
福島原発事故を語る上で、誰もが抑えるべき事実があると、筆者は考えている。
1・福島で原発事故の放射線を原因にした健康被害はこれまでもない。これからもない。これは科学的に一致した見解だ。それに反して危険とする情報、騒ぐおかしな人々によって風評が生まれ、福島と日本が傷つけられている。
2・原発について、どのような意見を持とうと、主張しようと自由である。しかし原発の是非と、まったく別の話である福島の事故のリスク評価と絡め、恐怖を過度に煽って原発反対を叫ぶ人がいる。これは卑劣な行為である。
3・放射能の防護政策、また原子力防護政策はコストがかかる。その投入コストと効果を見極めず、「リスクゼロ」を目指す過剰防備で、さまざまな弊害が生まれている。
ところが朝日新聞は、これら3つと真逆の情報を提供している。過度に危険を煽り、原発と放射能のリスク評価を絡め、エネルギー問題の多様な側面をみない。特にひどいのが、『プロメテウスの罠』という連載だ。これは福島原発事故をめぐるルポだが、健康被害があるとデマに近い情報を提供し続けている。
今年8月6日に朝日新聞はわざわざ連載1000回という告知を出した。同社自慢の連載らしい。絶賛の言葉を出した2人が、国会事故調総括で「事故原因は『メイド・イン・ジャパン』」とおかしな分析をした黒川清国会事故調元委員長と、風評被害デマの震源地の一人である歌手の加藤登紀子さんである。ちょっとずれた人が、この連載を好んでいることが、コメントの人選で分かる。
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この連載は2012年の新聞協会賞を受賞した。これは新聞各社の相互投票によって選ばれる。会員会社1社1票なので、地方紙に有利で、全国紙はなかなか取れないとされる。新聞記者らは、トンデモ連載の中身を知っているのだろうか。新聞業界が「私たちはデマをたたえます」と言っているようなものだ。
ちなみに13年、朝日は『手抜き除染』のスクープでも新聞協会賞をとった。しかし背景を知る必要がある。朝日新聞を始め一部メディアが「福島は危険だ」と繰り返したゆえに、国は過度に安全を追求する1mSv除染をする状況に追い込まれた。これは実施が不可能な計画だ。自らあおって、さらに起こった状況を糾弾するのはおかしい。まさに「マッチポンプ」という表現が当てはまる。落ちぶれつつある新聞業界がおかしな報道をたたえ、自ら知性の面から自殺行為をするのは滑稽さを感じる。
福島鼻血を「先駆的に」伝えるプロメテウスの罠
報道の具体例を示してみよう。「福島で鼻血」「被ばくすると慢性的にだるさが訪れる」。このような科学的に確認されていないデマ情報をプロメテウスの罠は早い段階から報じた。
「東京都町田市の主婦の6歳の長男が4カ月の間に鼻血が10回以上出た」。この母親に、原爆に被ばくした共産党の活動家(これは記事に書いていない)、肥田俊太郎医師が語りかける。「広島でも同じことがあった」。記事中に「こうした症状が原発事故と関係があるかどうかは不明だ」と逃げの文章を入れるが、読み手に不安を抱かせる記事だ。(2011年12月2日記事)
これは一例だが、他の内容もひどい。電子書籍化された、プロメテウスの罠の1と2から私のコメントをつけて、見出しを採録してみる。
「私死んじゃうの」(避難する9歳の女の子のコメント。恐怖を煽る。)
「「箝口令」とよぶ文章」(いくつかの医学会が会員に慎重なコメントを要請したことを「箝口令」と表現。しかし放射線量を、政府機関や放射線医学総合研究所はずっと公開している。線量や科学的事実を、民主主義国家で隠すことなどできない。)
「広島・長崎の悲劇が繰りかえされる」(遺伝リスクがある懸念を記事で強調した。ところが、原爆被災者に遺伝リスクはないという良い情報は伝えない。)
「チェルノブイリ、今も続く甲状腺異常」(この事故直後に被害はあった。しかし福島と同じ低線量被ばくでは健康被害は観察されていない。日本のおかしな反原発派と協力するウクライナの医師パンダジェフスキー氏が登場し、解説した。)
「放射能を体から抜く」(医学的根拠のない民間療法を紹介。これは健康被害を生みかねない)
いずれもセンセーショナルであり、放射能と原発の知識がある人にとっては、異様な話題ばかりをつらねている。ただし、さすが朝日新聞だ。いろいろなネタを仕入れてくるし、おもしろくまとめる。さらに「可能性がある」と逃げの文章を入れ、意図的な嘘はつかない。印象操作だけを繰り返す。
有名記者、本田雅和氏の「活躍」
朝日新聞の他の紙面も、ひどい記事が目立つ。反原発の社論に、記者が合わせているのだ。一例を示そう。同社に本田雅和氏という、有名記者がいる。福島総局勤務だ。彼はあちこちで取材トラブルを起こすので著名だ。私も東京のある記者会見で演説を始めた彼をたしなめ、にらまれたことがある。
自民党がNHKに「女性戦犯国際法廷」という慰安婦がらみの番組で圧力をかけたという報道をして、大騒ぎを起こし、現安倍首相、故中川昭一代議士に批判されていた。(NHK番組改編問題)
彼は福島で、科学的事実に反する低線量被ばくの危険を訴えるシンポジウム、自称専門家の意見を大量に書き続けている。ようやく東京版の署名記事で名前を見たと思ったら、とんでもない報道をしていた。
2013年9月16日、約3カ月ぶりに再開された福島県北部の試験漁業の話。「取っても海へ、漁師の気持ち分かるか」。さらに「9割捨てる試験漁」の大きな横見出しが付き、取った魚を海に捨てる漁師の写真が載っていた。
放射能で汚れているから、取った魚の9割を捨てたように思える構成だ。ところが他紙を見れば違う。試験操業は16種の魚が対象。いずれも放射能は検出限界以下で、対象の魚以外の9割の魚を海に返していた。
つまり真逆のことを伝えている。ところが本田記者はずるく、写真説明で小さくその事実を書いていた。その情報操作はあまりにもひどい。本田記者は一例だが、この他にも大量のおかしな報道が、放射能問題で朝日新聞に存在する。
誤った情報は人々に「呪い」をかける
朝日新聞は記者のレベルが総じて高く、質の高い報道もきちんと行っている。ストレートニュース、解説はわかりやすい。『検証 東電テレビ会議』(朝日新聞出版)などは、東電の公開した画像をチームで分析し、事故の混乱を伝えている。経済部・大鹿靖明記者の『メルトダウン』(講談社)は、私の知りたかった東電の事故処理をめぐる政府内の動きを詳細に明らかにしており、一人でこんなものが書けるのかと筆者は驚愕し、自分とのジャーナリストとしての実力の違いに恥ずかしくなった。
ところが、そうした優れた人材がいても、チームをつくり変な方向性を与えると、『プロメテウスの罠』のようにおかしな形に暴走する。優れた組織でも(失礼ながら)本田記者のような「バグ」人材が存在する。朝日新聞はこうした危険を知り、自制して、事実に基づく冷静な報道に切り替えてほしい。
これは、朝日新聞だけではない。すべてのメディア、いや今はインターネットで「誰でもメディア」の時代だから、すべての情報発信者に対して呼びかけたいと思う。
誤った情報は、人々を苦しめ、問題を複雑にする。情報伝達における誤報、思い込み、煽り報道は状況を混乱させる。そうした混乱を発生させた後に訂正させても遅い。
朝日新聞の慰安婦をめぐる誤報は32年放置したゆえに、戦時売春制度という話でなく「性奴隷」という、当初は想像できない話に発展した。そして日韓関係をたたき壊し、日本に対する「性奴隷を集めた」という国際的批判を生んで、今の日本人が「性犯罪者」とののしられている。朝日新聞は慰安婦問題で「意図的ではなかった」と逃げているが、結果の重さを考えれば、そんな弁解で済むわけがなかろう。
同じことは福島事故をめぐる放射能情報についても当てはまる。日本の国土、そして福島に対して、事実に反して「穢れている」と騒ぐ人は、今を生きる人だけではなく、過去この国土を作り上げてきた父祖、そして未来、この国で生きる子孫に呪いをかけている。そして大変な負担を日本に加えつつあるのだ。
福島原発事故をめぐって、誤った情報を拡散した人は自己検証をしてほしい。慰安婦騒動の混乱、そして朝日新聞の哀れな弁解という愚行を、原発事故報道で繰り返してはならない。
2014年08月09日
朝日新聞の得意な思考停止ワード
朝日新聞の慰安婦検証記事は、過去の誤報を訂正したのはいいが、素直に「当社の慰安婦報道はすべて嘘でした。すいません」と謝罪すればいいのに、「女性の尊厳」がどうとか説教を始めたので、「開き直りだ」と批判を浴びている。このように誰も否定できない言葉で思考停止させるのが、彼らの常套手段だ。それをあげてみよう。
女性の人権:売春がいい仕事か悪い仕事かといえば、いいという人はいないだろう。それを現代の基準で「性奴隷」とか「人権侵害」と非難するなら、吉原はもっと大規模な人権侵害だった。公娼はひとりひとり登録して、警察が管理していた。それが人権侵害というのは話が逆で、公的に衛生管理して彼女たちの生命を守ったのだ。
生命の尊厳:原発がなくてすむなら、ないほうがいいい。しかし日本経済は、原発を止めたままでやっていけるのか。原発を止めたら化石燃料で、大気汚染と地球温暖化が起こる。大気汚染によって、全世界で毎年700万人が死んでいる。
子供の未来:「プロメテウスの罠」の鼻血の記事にみられるように、「子供の命を気づかう母親」というのが、朝日新聞のよく使う聖なるアイコンだ。子供の発言を利用して、「福島は恐い」などと大人のいえないことをいわせる。
可能性はゼロではない:強制連行の証拠は何もないが、元慰安婦は「強制連行された」と証言しているので、実際にあった可能性はゼロではない。福島で放射線障害は出ていないが、これから出る可能性はゼロではない。朝日は、ゼロではない事象の確率は100%だと思っている。
経済性より安全性:官僚や財界は国民の生命より自分たちの利益を考えているから、朝日のような正義の味方が国民の生命を守るという。しかし坂本龍一氏のような高度医療は、金がなければ受けられない。所得が今の1割だった江戸時代には、平均寿命は40歳以下だったのだ。
こういう思考停止ワードに共通しているのは、美しい建て前だということだ。世の中にはリスクも便益もあるが、リスクだけを見て便益を否定したら貧しくなり、結局は別のリスクが増えてしまう。それを見ないで、朝日の社会部が「リスクはゼロじゃない」と建て前を振り回したら、それに抵抗できない人は黙ってしまう。
これは戦前に朝日が使った「統帥権の干犯」や「国体の本義」などのスローガンと同じで、具体的な中身がないが、それを疑うと「非国民」として社会から排除される。こうしてみると、国民を戦争に巻き込んだ朝日新聞のレトリックは、21世紀になっても変わっていないことがわかる。
女性の人権:売春がいい仕事か悪い仕事かといえば、いいという人はいないだろう。それを現代の基準で「性奴隷」とか「人権侵害」と非難するなら、吉原はもっと大規模な人権侵害だった。公娼はひとりひとり登録して、警察が管理していた。それが人権侵害というのは話が逆で、公的に衛生管理して彼女たちの生命を守ったのだ。
生命の尊厳:原発がなくてすむなら、ないほうがいいい。しかし日本経済は、原発を止めたままでやっていけるのか。原発を止めたら化石燃料で、大気汚染と地球温暖化が起こる。大気汚染によって、全世界で毎年700万人が死んでいる。
子供の未来:「プロメテウスの罠」の鼻血の記事にみられるように、「子供の命を気づかう母親」というのが、朝日新聞のよく使う聖なるアイコンだ。子供の発言を利用して、「福島は恐い」などと大人のいえないことをいわせる。
可能性はゼロではない:強制連行の証拠は何もないが、元慰安婦は「強制連行された」と証言しているので、実際にあった可能性はゼロではない。福島で放射線障害は出ていないが、これから出る可能性はゼロではない。朝日は、ゼロではない事象の確率は100%だと思っている。
経済性より安全性:官僚や財界は国民の生命より自分たちの利益を考えているから、朝日のような正義の味方が国民の生命を守るという。しかし坂本龍一氏のような高度医療は、金がなければ受けられない。所得が今の1割だった江戸時代には、平均寿命は40歳以下だったのだ。
こういう思考停止ワードに共通しているのは、美しい建て前だということだ。世の中にはリスクも便益もあるが、リスクだけを見て便益を否定したら貧しくなり、結局は別のリスクが増えてしまう。それを見ないで、朝日の社会部が「リスクはゼロじゃない」と建て前を振り回したら、それに抵抗できない人は黙ってしまう。
これは戦前に朝日が使った「統帥権の干犯」や「国体の本義」などのスローガンと同じで、具体的な中身がないが、それを疑うと「非国民」として社会から排除される。こうしてみると、国民を戦争に巻き込んだ朝日新聞のレトリックは、21世紀になっても変わっていないことがわかる。
2014年08月08日
ヘイトスピーチとどこが違うの?。
つまらないニュースで、こんなことを言ってるけど、これってヘイトスピーチと同レベルだよね。なぜ、ヘイトスピーチをやめましょうって言ってる人は、これはやめさせないんだろうか?。
↓
↓
韓国の新人女性アイドルグループ「Red Velvet」が4日、シングル「Happiness」でデビューし、韓国の音源チャートで1位となった。しかし、事前にユーチューブで公開されていたPV内に、広島への原爆投下に関する演出があった。現在、PVの問題箇所は修正され、当たり障りのないものに差し替えられた。
問題のPVでは英字新聞のコラージュが登場する際、「JAPS HIT BY ATOMIC BOMB」と広島への原爆投下に関する見出しなど日本に関する紙面を使用。日本のファンの間でも「反日はなんとか許せたけど、さすがに広島の原爆は…」という声がある。
正式デビューして早々に“反日”のイメージがついてしまった「Red Velvet」。メンバーの1人、スルギは日本語が得意で、今後の日本デビューもにらんだ戦略もあったが、厳しい状況に追い込まれそうだ。
日本を最大のマーケットにしているK―POPがなぜ、反日行動を取るのか。韓国事情通は「韓国では広島、長崎の原爆投下を『韓半島を植民地にし、第2次世界大戦を引き起こした日本への天罰』という考え方が一般的で、学校でもそう教えています。NAVERなどの日韓翻訳掲示板などでも、広島と長崎の被爆者を嘲笑する書き込みを多数目にしました」と指摘する。
また、その考え方の前提として「日本は間違っていて、自分たちが正しいから、日本に教えてやらなくてはならないという考えがあるのでしょう。さらに日本で活躍したら、みそぎとして韓国で反日活動を取らないと許されないという韓国内の風潮もあるんです」(同)という。
K―POPでPVや歌詞に原爆を使う曲は珍しいものではない。
Rainの「I’m coming」のPVには、きのこ雲が唐突に登場し、原爆ドームらしき建造物の前で本人が踊るという演出が嫌韓派の神経を逆なでした。
G―MASTAの「東京はわが領土」という曲には、「独島(竹島)を欲しがるチョッパリ野郎(日本人の蔑称)、原子爆弾を食らえ」という歌詞。韓国のインディーズチャートで1位になった百済(ペクチェ)という3人組の「fUCK zAPAN」なるラップ曲は「広島Bomb! 長崎Bomb! 東京Bomb! ジャパンBomb! ボンボンボン」というフレーズが使われている。
また、反日メッセージは数限りない。
「Why」というアーティストのミュージックビデオには、日本でもよく知られたクォン・サンウやリュ・シウォンといった役者が顔出し出演している。この中で、親日派の人間を人民裁判にかけ公開処刑したり、日の丸を焼くといった日本人には目を覆いたくなるような演出がある。
日の丸焼きはポピュラーな反日表現らしく、キム・ソンジプの「期約」という曲のPVでもみられる。その名も「K―POP」というグループの最大のヒット曲が「0.5」(パンイル)。1(イル)の半分(パン)だから、パンイルと読ませるそうだが、これは「反日」(パンイル)と同音。この曲には「日本人の半分(パン)を殺せ」という意味のフレーズがあり、ゾッとさせられる。
「興味深いのはこの曲のPVです。なんとメンバーが靖国神社の拝殿前でこの反日ソングを歌い踊るシーンがあります。当然、無許可撮影だったらしく、困惑した表情で撮影を止めに入ろうとしている警備員の姿が写っています」と同事情通。
こんな状況でも、韓国内では「なぜ日本はK―POP離れするんだ?」と不思議がっているというのだから、それこそ不思議だ。
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韓国の新人女性アイドルグループ「Red Velvet」が4日、シングル「Happiness」でデビューし、韓国の音源チャートで1位となった。しかし、事前にユーチューブで公開されていたPV内に、広島への原爆投下に関する演出があった。現在、PVの問題箇所は修正され、当たり障りのないものに差し替えられた。
問題のPVでは英字新聞のコラージュが登場する際、「JAPS HIT BY ATOMIC BOMB」と広島への原爆投下に関する見出しなど日本に関する紙面を使用。日本のファンの間でも「反日はなんとか許せたけど、さすがに広島の原爆は…」という声がある。
正式デビューして早々に“反日”のイメージがついてしまった「Red Velvet」。メンバーの1人、スルギは日本語が得意で、今後の日本デビューもにらんだ戦略もあったが、厳しい状況に追い込まれそうだ。
日本を最大のマーケットにしているK―POPがなぜ、反日行動を取るのか。韓国事情通は「韓国では広島、長崎の原爆投下を『韓半島を植民地にし、第2次世界大戦を引き起こした日本への天罰』という考え方が一般的で、学校でもそう教えています。NAVERなどの日韓翻訳掲示板などでも、広島と長崎の被爆者を嘲笑する書き込みを多数目にしました」と指摘する。
また、その考え方の前提として「日本は間違っていて、自分たちが正しいから、日本に教えてやらなくてはならないという考えがあるのでしょう。さらに日本で活躍したら、みそぎとして韓国で反日活動を取らないと許されないという韓国内の風潮もあるんです」(同)という。
K―POPでPVや歌詞に原爆を使う曲は珍しいものではない。
Rainの「I’m coming」のPVには、きのこ雲が唐突に登場し、原爆ドームらしき建造物の前で本人が踊るという演出が嫌韓派の神経を逆なでした。
G―MASTAの「東京はわが領土」という曲には、「独島(竹島)を欲しがるチョッパリ野郎(日本人の蔑称)、原子爆弾を食らえ」という歌詞。韓国のインディーズチャートで1位になった百済(ペクチェ)という3人組の「fUCK zAPAN」なるラップ曲は「広島Bomb! 長崎Bomb! 東京Bomb! ジャパンBomb! ボンボンボン」というフレーズが使われている。
また、反日メッセージは数限りない。
「Why」というアーティストのミュージックビデオには、日本でもよく知られたクォン・サンウやリュ・シウォンといった役者が顔出し出演している。この中で、親日派の人間を人民裁判にかけ公開処刑したり、日の丸を焼くといった日本人には目を覆いたくなるような演出がある。
日の丸焼きはポピュラーな反日表現らしく、キム・ソンジプの「期約」という曲のPVでもみられる。その名も「K―POP」というグループの最大のヒット曲が「0.5」(パンイル)。1(イル)の半分(パン)だから、パンイルと読ませるそうだが、これは「反日」(パンイル)と同音。この曲には「日本人の半分(パン)を殺せ」という意味のフレーズがあり、ゾッとさせられる。
「興味深いのはこの曲のPVです。なんとメンバーが靖国神社の拝殿前でこの反日ソングを歌い踊るシーンがあります。当然、無許可撮影だったらしく、困惑した表情で撮影を止めに入ろうとしている警備員の姿が写っています」と同事情通。
こんな状況でも、韓国内では「なぜ日本はK―POP離れするんだ?」と不思議がっているというのだから、それこそ不思議だ。
2014年08月06日
韓国「バッカスおばさん」問題の根深さ…BBC報道「人間の温かみ得るのが容易でない社会」
高齢の韓国人女性が、高齢の男性相手に売春に手を染めているという。英BBC(電子版)が今年6月、その実態を伝えた。女性たちは滋養強壮剤「バッカス」を販売し「バッカスおばさん」と呼ばれ、中には60歳を超えてから売春婦になるケースもある。BBCは、そうした背景に経済成長に伴い、高齢者層の貧困が増えたことと、韓国社会における家庭のありようの変化があると指摘。高齢者たちを、その犠牲者と呼んだ。慰安婦問題の誤った見方を世界に喧伝(けんでん)する前に、自国のこうした人たちを救ってはどうか。
「高齢女性の手にカネを握らせる…すると事が起こる」
BBCによると、ソウル市の宗廟公園周辺は、老人たちが集まる憩いの場だ。その中に高齢の売春婦が約400人いるという。年齢は50~70歳代。バッカスという商品名の滋養強壮剤を販売し、多くて一日5千ウォン(約500円)程度を売る。当然、その程度では十分な生活費は得られない。
BBCが取材したキムさん(71)は自身は売春行為をしていないと否定し、こう証言している。
「高齢の男性が近づいてきて(バッカスを)購入し、(売春を)提案される」
記事では、買春する男性高齢者の声も紹介している。60歳のキムさんはゲラゲラと笑いながら、「私たちは男です。だから、女性には興味津々だ。酒を飲み、女性の手に金を握らせる。そうすると事が起きる」と話し、こう続けた。
「男は女性と関係を持ちたがる。年を取っているかどうか、性的魅力があるかどうかにかかわらず」
さらに81歳の別の男性は、現金をちらつかせながらこう言った。
「ここで恋人を見つけることができる。そこに立っている女性たちだ。お金はあまり持っていないと彼女らは言い、そして私たちは関係を持つ」
男性によると、売春にかかる費用は2万~3万ウォンだが、親しくなるとさらに安くしてくれるという。
超高齢化社会の犠牲者たち
「韓国の祖父母(高齢者)たちは国の経済成長の犠牲者です」
BBCは高齢の女性たちが売春行為に走り、高齢の男性たちがそれに群がるさまを、そう表現した。確かに韓国の高齢者たちは男女にかかわらず、厳しい立場に置かれている。
韓国は2026年に65歳以上の高齢者が20%を超え、「超高齢者社会」を迎えるとされる。しかも、少子高齢化のスピードは日本以上の速さだ。
世界保健機関(WHO)の統計などによると、女性が一生のうちに産む子供の数にあたる「特殊合計出生率」は1・24(11年)。65歳以上の人口の予測をみると、10年が11・1%に対し、2050年は32・8%に拡大する。実に現状の3倍だ。
そのうえ、各層での経済格差は広がる一方で、とくに高齢者の貧困層が置かれた状況は深刻だ。韓国の国民年金研究院が13年4月に公表したデータによると、韓国人の41・91%が公的年金に未加入。老いて頼るべき資金がない人は極めて多い。
さらに、自殺率も高い。中央日報(電子版)によると、経済協力開発機構(OECD)の加盟34カ国のうち、自殺率は1位で、10万人あたり29・1人。2012年のOECDの平均(12・1人)と比べ2倍以上の多さだが、65歳以上の自殺率でみると、10万人あたり81・9人と極端に多い。
これは米国(14・5人)の5・6倍、日本(17・9人)の4・7倍にもあたる。
貧しさにあえぎ、自殺を図り、そうでなければ売春、買春行為などに至る…。韓国社会は高齢者にとって実に住みにくい社会であることは間違いない。
子供に頼るのは愚かだ
ただ、「儒教社会」とされる韓国は、親を敬い、目上の人を大切にする社会ではなかったのか。
中央日報は「父親を他人呼ばわり…訴訟で浮かび上がる韓国の家族像」と題した記事で、親子間の訴訟が続いているが、いずれも「困窮した親が最後に起こす訴訟」とした上で、親たちは教育費に財産をすべてつぎ込み、結婚費用を負担するなど「むやみに子供たちに与えている」と指摘している。
さらに記事の中で、ソウル家庭裁判所の判事はこう述べている。
「父親を『お父さん』と呼ぶ人はほとんどいない」
実際、子供たちは親のことを「さん」付けで呼び、見下しているとした。
BBCは、こうした韓国社会の変わりようについて、経済が発展するうちに、社会、家族の形が変容したと指摘している。
前述の60歳の男性も「私たちの世代は両親に従順だったが、いまの子供たちは違う。言うことを聞かない。子供たちに頼るのは愚かなことだ」と話す。
温かみのない社会
高齢者が犯罪に手を染めるケースは韓国だけでなく、世界規模でも増えているとされる。
日本の内閣府によると、高齢者の刑法犯の検挙数は平成23年で4万8621人。前年とほぼ横ばいだが、13年と比べると検挙人員が約2・4倍、犯罪者率は約2倍となった。約7割が窃盗犯。その背景には経済的な不安や、周囲との接触がなくなったことによる疎外感などが動機になっているとみられている。
ただ、韓国の場合、いわゆる慰安婦問題に関する誤った情報を国をあげて世界に喧伝し続けている。
高齢者の売春行為もまた、韓国社会が抱える歪(ひず)みなのだ。夢中になって働き、子供たちにあらゆるものを与え、そのうえ、「反日」教育を施すことを否定しなかった韓国人の高齢者たち。その人たちが子供たちに見捨てられて、陥る苦境…。BBCは韓国社会に関し、こう皮肉っている。
「経済成長を成し遂げた高齢者たちにとって、食事は高価で、性行為は安い。いかなる代価を支払っても、人間の温かみは得るのは容易ではない」
「高齢女性の手にカネを握らせる…すると事が起こる」
BBCによると、ソウル市の宗廟公園周辺は、老人たちが集まる憩いの場だ。その中に高齢の売春婦が約400人いるという。年齢は50~70歳代。バッカスという商品名の滋養強壮剤を販売し、多くて一日5千ウォン(約500円)程度を売る。当然、その程度では十分な生活費は得られない。
BBCが取材したキムさん(71)は自身は売春行為をしていないと否定し、こう証言している。
「高齢の男性が近づいてきて(バッカスを)購入し、(売春を)提案される」
記事では、買春する男性高齢者の声も紹介している。60歳のキムさんはゲラゲラと笑いながら、「私たちは男です。だから、女性には興味津々だ。酒を飲み、女性の手に金を握らせる。そうすると事が起きる」と話し、こう続けた。
「男は女性と関係を持ちたがる。年を取っているかどうか、性的魅力があるかどうかにかかわらず」
さらに81歳の別の男性は、現金をちらつかせながらこう言った。
「ここで恋人を見つけることができる。そこに立っている女性たちだ。お金はあまり持っていないと彼女らは言い、そして私たちは関係を持つ」
男性によると、売春にかかる費用は2万~3万ウォンだが、親しくなるとさらに安くしてくれるという。
超高齢化社会の犠牲者たち
「韓国の祖父母(高齢者)たちは国の経済成長の犠牲者です」
BBCは高齢の女性たちが売春行為に走り、高齢の男性たちがそれに群がるさまを、そう表現した。確かに韓国の高齢者たちは男女にかかわらず、厳しい立場に置かれている。
韓国は2026年に65歳以上の高齢者が20%を超え、「超高齢者社会」を迎えるとされる。しかも、少子高齢化のスピードは日本以上の速さだ。
世界保健機関(WHO)の統計などによると、女性が一生のうちに産む子供の数にあたる「特殊合計出生率」は1・24(11年)。65歳以上の人口の予測をみると、10年が11・1%に対し、2050年は32・8%に拡大する。実に現状の3倍だ。
そのうえ、各層での経済格差は広がる一方で、とくに高齢者の貧困層が置かれた状況は深刻だ。韓国の国民年金研究院が13年4月に公表したデータによると、韓国人の41・91%が公的年金に未加入。老いて頼るべき資金がない人は極めて多い。
さらに、自殺率も高い。中央日報(電子版)によると、経済協力開発機構(OECD)の加盟34カ国のうち、自殺率は1位で、10万人あたり29・1人。2012年のOECDの平均(12・1人)と比べ2倍以上の多さだが、65歳以上の自殺率でみると、10万人あたり81・9人と極端に多い。
これは米国(14・5人)の5・6倍、日本(17・9人)の4・7倍にもあたる。
貧しさにあえぎ、自殺を図り、そうでなければ売春、買春行為などに至る…。韓国社会は高齢者にとって実に住みにくい社会であることは間違いない。
子供に頼るのは愚かだ
ただ、「儒教社会」とされる韓国は、親を敬い、目上の人を大切にする社会ではなかったのか。
中央日報は「父親を他人呼ばわり…訴訟で浮かび上がる韓国の家族像」と題した記事で、親子間の訴訟が続いているが、いずれも「困窮した親が最後に起こす訴訟」とした上で、親たちは教育費に財産をすべてつぎ込み、結婚費用を負担するなど「むやみに子供たちに与えている」と指摘している。
さらに記事の中で、ソウル家庭裁判所の判事はこう述べている。
「父親を『お父さん』と呼ぶ人はほとんどいない」
実際、子供たちは親のことを「さん」付けで呼び、見下しているとした。
BBCは、こうした韓国社会の変わりようについて、経済が発展するうちに、社会、家族の形が変容したと指摘している。
前述の60歳の男性も「私たちの世代は両親に従順だったが、いまの子供たちは違う。言うことを聞かない。子供たちに頼るのは愚かなことだ」と話す。
温かみのない社会
高齢者が犯罪に手を染めるケースは韓国だけでなく、世界規模でも増えているとされる。
日本の内閣府によると、高齢者の刑法犯の検挙数は平成23年で4万8621人。前年とほぼ横ばいだが、13年と比べると検挙人員が約2・4倍、犯罪者率は約2倍となった。約7割が窃盗犯。その背景には経済的な不安や、周囲との接触がなくなったことによる疎外感などが動機になっているとみられている。
ただ、韓国の場合、いわゆる慰安婦問題に関する誤った情報を国をあげて世界に喧伝し続けている。
高齢者の売春行為もまた、韓国社会が抱える歪(ひず)みなのだ。夢中になって働き、子供たちにあらゆるものを与え、そのうえ、「反日」教育を施すことを否定しなかった韓国人の高齢者たち。その人たちが子供たちに見捨てられて、陥る苦境…。BBCは韓国社会に関し、こう皮肉っている。
「経済成長を成し遂げた高齢者たちにとって、食事は高価で、性行為は安い。いかなる代価を支払っても、人間の温かみは得るのは容易ではない」
2014年08月04日
K-POP新人グループ“反日PV”騒動の余波
新人K-POPガールズグループのPVが“反日的”だと、炎上騒ぎが起きている。このグループは4日にデビューする「Red Velvet」で、デビューに先駆けて1日に公開されたデビュー曲「HAPPINESS」のPVに、日本への原爆投下を伝える英字紙が映り込んでいることが、物議を醸しているのだ。
「Red Velvetは、SMエンタテイメントから2年4カ月ぶりにデビューする新人グループ。言ってみれば、同じ事務所に所属する少女時代の“妹分”的な存在ですね。メンバーのスルギは日本語が堪能なだけに当然、日本進出も視野に入れているはずなのですが、デビュー直前にこんな問題を起こしてしまうとは」(K-POP誌編集者)
問題のPVには英字新聞のコラージュのシーンがあるのだが、「JAPS HIROHITO」という昭和天皇への言及や「JAPS HIT BY ATOMIC BOMB」と広島の原爆投下に関する見出しなど、日本に関する紙面ばかりが使用されており、さらに別のシーンでは世界貿易センタービルに飛行機が突っ込んでいる画像を使用した“9・11”を思わせる演出も。当然のことながら、日本ユーザーらはこれには猛反発。
ネット掲示板には、「JAPS、原爆、9.11…普通こんなことしでかしたら苦情殺到、企業イメージガタ落ちなんだが」「ふーん…だったら、慰安婦像やセウォル号の写真も入れてたらいい! SM、ホント無理!」「日本人として広島県民として、今回のはちょっとないと思った。原爆ってものは、そんな軽々しくネタにしていいもんじゃないよ」「SMさぁ、何でこーゆーカスな事ばっかり繰り返すの?」などとブーイングの嵐。
こうした事態にSMエンタは、「PVの監督によると、単にコラージュのイメージソースを使ったもので、なんの意図もなかったと言われた」と、他意がなかったと説明。さらに、同事務所も問題のシーンには気づいておらず、「できるだけ早く修正し、今後はこのようなことがないように気をつけたい」としている。
「まあ、SMエンタにとって日本は大事な市場ですから、悪意があってのことではないと思います。ただ、PVの監督に他意はなかったというのは、絶対ウソだと思いますよ。数ある英字新聞の見出しの中で、昭和天皇や原爆投下に関する見出しの新聞ばかりを使ったことが偶然だなんてことはあり得ません。だからこそ、SMエンタのチェックミスのそしりは免れませんよね」(同)
たださえ日韓関係が悪化している中、K-POPブームの終焉が指摘されているというのに、この体たらく。もしかしたら、あれだけボッタくっても日本のK-POPファンは気前よくカネを払ってくれるのだから、何をしても怒らないとでも思っているのだろうか。だとすれば、日本人も相当ナメられたものである。
「Red Velvetは、SMエンタテイメントから2年4カ月ぶりにデビューする新人グループ。言ってみれば、同じ事務所に所属する少女時代の“妹分”的な存在ですね。メンバーのスルギは日本語が堪能なだけに当然、日本進出も視野に入れているはずなのですが、デビュー直前にこんな問題を起こしてしまうとは」(K-POP誌編集者)
問題のPVには英字新聞のコラージュのシーンがあるのだが、「JAPS HIROHITO」という昭和天皇への言及や「JAPS HIT BY ATOMIC BOMB」と広島の原爆投下に関する見出しなど、日本に関する紙面ばかりが使用されており、さらに別のシーンでは世界貿易センタービルに飛行機が突っ込んでいる画像を使用した“9・11”を思わせる演出も。当然のことながら、日本ユーザーらはこれには猛反発。
ネット掲示板には、「JAPS、原爆、9.11…普通こんなことしでかしたら苦情殺到、企業イメージガタ落ちなんだが」「ふーん…だったら、慰安婦像やセウォル号の写真も入れてたらいい! SM、ホント無理!」「日本人として広島県民として、今回のはちょっとないと思った。原爆ってものは、そんな軽々しくネタにしていいもんじゃないよ」「SMさぁ、何でこーゆーカスな事ばっかり繰り返すの?」などとブーイングの嵐。
こうした事態にSMエンタは、「PVの監督によると、単にコラージュのイメージソースを使ったもので、なんの意図もなかったと言われた」と、他意がなかったと説明。さらに、同事務所も問題のシーンには気づいておらず、「できるだけ早く修正し、今後はこのようなことがないように気をつけたい」としている。
「まあ、SMエンタにとって日本は大事な市場ですから、悪意があってのことではないと思います。ただ、PVの監督に他意はなかったというのは、絶対ウソだと思いますよ。数ある英字新聞の見出しの中で、昭和天皇や原爆投下に関する見出しの新聞ばかりを使ったことが偶然だなんてことはあり得ません。だからこそ、SMエンタのチェックミスのそしりは免れませんよね」(同)
たださえ日韓関係が悪化している中、K-POPブームの終焉が指摘されているというのに、この体たらく。もしかしたら、あれだけボッタくっても日本のK-POPファンは気前よくカネを払ってくれるのだから、何をしても怒らないとでも思っているのだろうか。だとすれば、日本人も相当ナメられたものである。
2014年08月04日
米軍慰安婦だった韓国人女性取材応じる 手取りは1晩10ドル
韓国の朴槿恵(パク・クネ)政権は8月15日に向け、相変わらず慰安婦問題で日本批判を繰り広げている。だが、それは天に唾する行為だ。父・朴正熙(パク・チョンヒ)が大統領だった時代から長らく在韓米軍基地周辺で「性奴隷」として働かされた韓国人女性の存在が明らかになりつつある。「米軍慰安婦」たちが本誌に重い口を開いた。
ソウルから北へ約40キロ。38度線にほど近く、キャンプ・ケイシーをはじめとする米軍基地がある東豆川(トンドゥチョン)市内の某所で、2人の韓国人女性が本誌の取材に応じた。
一人はカン・ソクジュさん(56、仮名)。小柄だが、低く太い声の持ち主で、少し早口で話す。
「1979年の9月から1993年まで、私はここ東豆川の『基地村』で働いていました。米兵相手にお酒を飲ませる米軍クラブでしたが、給料は安く、お店でお酒の相手をしているだけではとても生活できません。だから、米兵たちの誘いに応じて売春していたんです」
彼女のいう「基地村」とは、1953年の朝鮮戦争休戦後に米軍基地の周辺にできた売春街を指す。
隣に座るユン・ヨンスさん(56、仮名)も同様に1988~90年に東豆川にある別の米軍クラブで働き、体を売っていたと告白する。
「私は米軍クラブのオーナーの指示に従って売春していました。当時の韓国人は貧しかった。だからそうするしかなかった」
当時を一つ一つ思い出すように、ユンさんはゆっくりと丁寧に話した。
彼女たちのような基地村で売春していた女性は「米軍慰安婦」と呼ばれる。韓国では1961年に淪落行為等防止法が成立して性売買が禁止されたが、翌1962年、政府は全国104か所の「特定地域」を指定。法による取り締まりの適用外とした。つまり「政府公認の売春特区」を作ったのだ。
1971年に基地村を取材した経験を持つ元朝日新聞ソウル特派員のジャーナリスト・前川惠司氏が説明する。
「米軍慰安婦は外貨を稼ぐ存在として政府に重宝され、『洋公主(ヤンコンジュ)』(外国人にサービスするお姫様という意)とも呼ばれました。基地村では昼間からジャンパー姿の女性が米兵に声を掛け、女衒(ぜげん)と女性と米兵の3者が値段交渉していました。基本的に女性は客を選べず、買われれば断われなかった」
韓国の歴代政権は、旧日本軍の「慰安婦」を巡って謝罪や補償を繰り返し求める一方で、基地村の米軍慰安婦の存在は長らくタブー扱いしてきた。
新たな動きがあったのは今年6月25日。122人の元米軍慰安婦が「韓国政府は米兵相手の慰安婦制度を作り、自分たちを徹底的に管理し、苛酷な売春をさせた」として国を相手取り、1人1000万ウォン(約100万円)の賠償訴訟を起こしたのだ。
冒頭の2人はその原告ではないが、隠されてきた基地村の実態をカンさんはこう話す。
「私がいた米軍クラブでは、店を訪れた米兵が酒を飲んで、気に入った女性がいると連れ出していきます。それとは別に『抱主店舗(ポジュテブ)』と呼ばれる売春専門の店もありました。建物の中の狭い部屋に女性が1人ずつ入っていて、客が部屋のドアを開けて中の女性を品定めする。気に入ったら部屋の中に入り、そこでベッドをともにするという仕組みです」
2人の証言によるとクラブで酒の相手をすると5ドル、店の外で売春すると10~20ドルを客から受け取る。それをクラブのオーナーと半分ずつ分けたという。一晩で多くても手取りは10ドルというわけだ。
前出・前川氏も「基地村で客が払う一晩の値段は10ドル程度だったと聞きました。『靴一足分の値段が相場』といわれています」とした。
※週刊ポスト2014年8月15・22日号
2014年07月25日
共同通信が決着させた朝日新聞「吉田調書」誤報事件
どうやら朝日新聞の「吉田調書」の“誤報事件”も決着がついたようだ。共同通信の連載記事『全電源喪失の記憶~証言福島第一原発~』が、ようやく問題の「2011年3月15日朝」の場面に辿りつき、その時のようすが克明に描写されたのである。
地方紙を中心に連載されているこの記事は、今年3月に始まり、現在、70回以上に達している。異例の長期連載と言っていいだろう。連載は、これまで第1章「3・11」、第2章「1号機爆発」、第3章「制御不能」、第4章「東電の敗北」とつづき、そして今の第5章は「命」と銘打たれている。7月に入って、この第5章がやっと始まり、地方紙およそ30社がこれを掲載している。。
そこでは、3月15日早朝、東電本店に乗り込んだ菅首相が「撤退したら東電は100パーセントつぶれる。逃げてみたって逃げ切れないぞ!」と演説する場面がまず描写されている。拙著『死の淵を見た男~吉田昌郎と福島第一原発の五〇〇日~』のヤマ場でもあり、朝日新聞が「所員の9割が所長命令に違反して撤退した」と、報じた“あの日”のことである。
私は、この2011年3月15日は、日本が有史以来、最大の存続の危機に陥った日だったと思っている。共同通信は、長期にわたった取材によって、この日の福島第一原発の内部を克明に記している。多くの場面が、拙著とも重なっているので、私は興味深く読ませてもらった。
激烈な菅首相の演説のあとの衝撃音、2号機のサプチャン(圧力抑制室)の圧力がゼロになる場面、そして吉田所長が職員の「退避」を決断し、福島第二原発へと退避させる場面……等々、息を呑む場面が連続して描写されている。
拙著と同じく、記事はすべて実名証言に基づいている。私は、生前の吉田氏から、この時のことを直接、聞いているので、共同通信が「3・15」をどう書くのか、連載の途中から注目していた。そして、それは予想以上の克明さだった。
〈全員が凍り付いた。圧力容器からの蒸気を冷やす圧力抑制室の気密性がなくなり、高濃度の放射性物質を含んだ蒸気が環境に大量放出される。もう第1原発構内どころか、周辺地域にすら安全な場所はなくなる。最も恐れていた事態だった。
稲垣が吉田に進言した。
「サプチャンに大穴が開いたと思います。とんでもない量の放射性物質が出てきますよ」
「退避させるぞ」
吉田は即決した。テレビ会議のマイクのスイッチを入れ、本店に退避を申し出た。必要のない大勢の社員たちをいつ退避させるか吉田はずっとタイミングを計ってきたのだ。今がその時だった。
ところが約220キロ離れた東京の本店の反応は鈍かった。制御室にある圧力計が故障したのではないかと言う。吉田がキレた。
「そんなこと言ったって、線量が上がってきて、こんな状態で全員いたら、おかしいだろっ!」〉
共同通信のこの詳細な描写に、私は『死の淵を見た男』を取材した当時のことを思い出した。時に涙し、時には震えながら、あの自らの「生」と「死」をかけた闘いの場面を述懐するプラントエンジニアたちの姿を思い出したのだ。
記事は、南に約12キロの位置にある退避先の福島第二原発(2F)の安全を確かめるため、風向きをまず見させてから職員を退避させる吉田所長の姿が描かれている。そして、総務班長はこう指示する。
〈「皆さん、速やかに退避してください。最終目的地は2Fです。免震重要棟近くの路上にバスがあります。とにかく乗れるだけ乗ってください。まず正門の先で線量を測ります。とどまれなければ2Fに行きます」。総務班長はこの後、第2原発に「そちらに行くことになります」と電話を入れた〉
「2Fへの退避ですよ」と仮眠中に叩き起こされ、2Fへ向かった者や、逆に2Fへの退避を命じられても「残ります」と言い張って、命令をきかなかった者、あるいは、2Fへの退避を決めたエンジニアが、「最後に子どもの顔が浮かんだんです。子どものためにも今は死ねないな、と思いました。正直、うしろめたさはありましたが……」と、自らの葛藤を吐露する場面など、長期にわたる取材の深さを感じさせてくれる描写だった。
私は、この記事の中で、「俺は、残る。君は出なさい」「絶対、外で会いましょうね」「分かった」「約束ですよ」……当直長からの退避命令に、そんなやりとりの末に2Fへ去っていく若手プラントエンジニアの証言が印象に残った。
また、退避しながら免震棟を振り返り、「あの中にはまだ人がいる」と涙が止まらなかった人、あるいは2Fの体育館に全員が無事到着したことが報告されると、「おぉ、そうか」と吉田所長が安堵した声で答える場面などが、興味深かった。
これが、朝日新聞が「9割が所長命令に違反して逃げた」と報じる、まさにその場面である。私は、あまりの違いに言葉も出ない。
『死の淵を見た男』の取材で100名近い関係者の実名証言を得ている私は、NHKの「NHKスペシャル班」も相当、現場への取材を展開し、深く食い込んでいることを知っている。
そして、共同通信の現場への食い込み方は、やはり活字媒体ならでは、の思いが強い。しかし、朝日新聞だけは、現場取材の痕跡がない。「ひょっとして朝日は現場に取材もしないまま、あの記事を書いたのではないか」と、どうしても疑ってしまうのである。
現場を取材する他紙の記者たちの中にも、今は、あの時の“現場の真実”を知っている記者たちが多くなってきた。彼らは、今回の朝日の「吉田調書」キャンペーンには、実に冷ややかだった。そこには、裏取りが不完全なまま「9割の人間が逃げた」と書いてしまう同業者に対する諦めと怒りがあるように私には思えた。
だが、朝日の報道の結果として残ったのは、「日本人も現場から“逃げて”いた」「日本版“セウォル号”事件」と外国メディアに大報道され、現場で闘った人々の名誉が汚され、日本人そのものが「貶められた」という厳然たる事実だけである。
従軍慰安婦報道をはじめ、日本と日本人を貶める報道をつづける朝日新聞にとっては、それはそれで「目的は達せられた」のかもしれない。しかし、自らのイデオロギーに固執し、そのためには世論を誘導することも、また真実とは真逆の記事を書いても良しとする姿勢には、同じジャーナリズムにいる人間にとって、どうしても納得ができない。
私は、朝日新聞には一刻も早く「吉田調書」の全文を公表して欲しい、と思う。そして、吉田所長と彼ら現場の人間を貶めるために、作為的な編集作業をおこなったのか否か――ジャーナリズムの検証を是非、受けて欲しい。私はそのことをまず、朝日新聞にお願いしたいのである。
2014年07月23日
悪意に満ちた朝日新聞の報道。自社は派遣会社で金儲け。
朝日新聞は自らの100%子会社として朝日新聞本社内に人材派遣会社・朝日新聞総合サービス(AGS)を持つ。同社は朝日新聞社及び関連会社の他、多くの企業に派遣社員の派遣業務を行っている。派遣先企業に向けたWebサイトでは、自社の派遣社員について「高いスキルと適性を持つスタッフが揃っている」とその能力の高さが謳われている。
戦略的なビジネスは有能な人材確保から:朝日新聞総合サービスは朝日新聞グループ唯一の人材派遣会社として朝日新聞に即戦力となる有能な人材を派遣して参りました。その豊かな経験と実績を生かし、「人材」をお求めの企業のみなさまの「信頼できるパートナー」として、貴社の人材戦略の一端をお手伝いいたします。
出典:朝日新聞総合サービス(AGS)
一方、ベネッセ情報流出に際し、朝日新聞社の河原田慎一記者は以下のような記事を掲載している。
勧誘も謝罪も「外注」で――。利用者の個人情報が大量流出した通信教育大手ベネッセホールディングス(HD)は、利用客らの問い合わせなどに応じる電話の窓口業務を派遣会社に委託した。社員だけでは対応しきれないためだが、謝罪業務を委託する企業姿勢を疑問視する声もある。
出典:ベネッセ情報流出、謝罪を「外注」 派遣会社が電話対応
かつて私は非常に高い職業意識を持った優秀な派遣社員の方々とコールセンター関連の仕事をしたことがある。彼ら(彼女ら)の業務サポートによって、何度も助けられたことがある。全員が全員とは言わないが、専門職ならではのプロ意識の高い多くの派遣社員の方たちと出会ってきた。
河原田記者の記事は、「派遣社員」に関して最後に、藤江俊彦千葉商科大教授のコメントとして、以下のように締め括られている。
人件費削減のために使っている派遣社員に、人手が足りないから会社としての謝罪窓口をやらせるのでは、信頼性に疑問を持たれかねない。OBを雇用するとか、こういう事態に対応できるようにしておくのも企業のリスク管理だ。利用者側は情報流出への対策を求めており、対応の優先順位を間違えていないか、もう一度分析する必要がある。
出典:ベネッセ情報流出、謝罪を「外注」 派遣会社が電話対応
ベネッセの個人情報流出に関して批判を行うことは記者として自由である。ところで、この河原田記者は、自らが勤務する朝日新聞社が、100%子会社として人材派遣会社を経営していることを知っているのだろうか?さらに朝日新聞社が様々な業務を行う過程で、多くの「外注」を活用している事実をご存じだろうか?
仮に、朝日新聞総合サービスが謳うように「豊かな経験と実績」「信頼できるパートナー」であれば、顧客対応という専門的な業務を外部委託し派遣社員に任せることに具体的にどのような問題があるというのか?仮に問題が「ある」というのであれば、まずは朝日新聞社自体が、派遣社員への業務の外注や、100%子会社による人材派遣ビジネスをやめるべきではないか。
もっとも、現に朝日新聞社の業務は、多くの派遣社員、フリーカメラマン、ライター、その他、編集、取材、校正、Web運用担当など、報道の基幹部分に関わる重要な仕事の多くを「外注」しているからこそ成り立っていけているのではないか?
仮に記者自身が、自社が100%子会社として人材派遣会社を経営していることを知っていながら、この記事を書いたとする。それならば、本記事の締めの藤江教授のコメントにあるように、朝日新聞は「人件費削減のため」の派遣社員の派遣事業を100%子会社に行わせているのか?「専門性」の高さではなく、単に「人件費削減」を目的とした派遣社員げの「外注」を自社内でも行っているのだろうか?
とかく今回の流出事件においては「派遣社員」であること自体が問題かのように報道されることがある。「派遣社員」でも立派な専門知識と責任感を持ち、社員と同様、あるいはそれ以上に真摯に業務にあたっている人は多い(むしろ大半がそういう人たちである。)
一方で、社員であっても記者であっても犯罪を犯す者は犯す。そんな当たり前のことへの理解と配慮がなされずに、「派遣社員」に関するこのような記事を掲載することは、私は大きな間違いだと思っている。
戦略的なビジネスは有能な人材確保から:朝日新聞総合サービスは朝日新聞グループ唯一の人材派遣会社として朝日新聞に即戦力となる有能な人材を派遣して参りました。その豊かな経験と実績を生かし、「人材」をお求めの企業のみなさまの「信頼できるパートナー」として、貴社の人材戦略の一端をお手伝いいたします。
出典:朝日新聞総合サービス(AGS)
一方、ベネッセ情報流出に際し、朝日新聞社の河原田慎一記者は以下のような記事を掲載している。
勧誘も謝罪も「外注」で――。利用者の個人情報が大量流出した通信教育大手ベネッセホールディングス(HD)は、利用客らの問い合わせなどに応じる電話の窓口業務を派遣会社に委託した。社員だけでは対応しきれないためだが、謝罪業務を委託する企業姿勢を疑問視する声もある。
出典:ベネッセ情報流出、謝罪を「外注」 派遣会社が電話対応
かつて私は非常に高い職業意識を持った優秀な派遣社員の方々とコールセンター関連の仕事をしたことがある。彼ら(彼女ら)の業務サポートによって、何度も助けられたことがある。全員が全員とは言わないが、専門職ならではのプロ意識の高い多くの派遣社員の方たちと出会ってきた。
河原田記者の記事は、「派遣社員」に関して最後に、藤江俊彦千葉商科大教授のコメントとして、以下のように締め括られている。
人件費削減のために使っている派遣社員に、人手が足りないから会社としての謝罪窓口をやらせるのでは、信頼性に疑問を持たれかねない。OBを雇用するとか、こういう事態に対応できるようにしておくのも企業のリスク管理だ。利用者側は情報流出への対策を求めており、対応の優先順位を間違えていないか、もう一度分析する必要がある。
出典:ベネッセ情報流出、謝罪を「外注」 派遣会社が電話対応
ベネッセの個人情報流出に関して批判を行うことは記者として自由である。ところで、この河原田記者は、自らが勤務する朝日新聞社が、100%子会社として人材派遣会社を経営していることを知っているのだろうか?さらに朝日新聞社が様々な業務を行う過程で、多くの「外注」を活用している事実をご存じだろうか?
仮に、朝日新聞総合サービスが謳うように「豊かな経験と実績」「信頼できるパートナー」であれば、顧客対応という専門的な業務を外部委託し派遣社員に任せることに具体的にどのような問題があるというのか?仮に問題が「ある」というのであれば、まずは朝日新聞社自体が、派遣社員への業務の外注や、100%子会社による人材派遣ビジネスをやめるべきではないか。
もっとも、現に朝日新聞社の業務は、多くの派遣社員、フリーカメラマン、ライター、その他、編集、取材、校正、Web運用担当など、報道の基幹部分に関わる重要な仕事の多くを「外注」しているからこそ成り立っていけているのではないか?
仮に記者自身が、自社が100%子会社として人材派遣会社を経営していることを知っていながら、この記事を書いたとする。それならば、本記事の締めの藤江教授のコメントにあるように、朝日新聞は「人件費削減のため」の派遣社員の派遣事業を100%子会社に行わせているのか?「専門性」の高さではなく、単に「人件費削減」を目的とした派遣社員げの「外注」を自社内でも行っているのだろうか?
とかく今回の流出事件においては「派遣社員」であること自体が問題かのように報道されることがある。「派遣社員」でも立派な専門知識と責任感を持ち、社員と同様、あるいはそれ以上に真摯に業務にあたっている人は多い(むしろ大半がそういう人たちである。)
一方で、社員であっても記者であっても犯罪を犯す者は犯す。そんな当たり前のことへの理解と配慮がなされずに、「派遣社員」に関するこのような記事を掲載することは、私は大きな間違いだと思っている。
2014年07月17日
東電社長に対して「厚顔無恥」と言い放ったジャーナリストの論拠の薄弱さ
7月12日にYahoo! ニュース個人に掲載されたある記事について、エネルギー業界の人々がtwitterで話題にしていたので読んでみたところ、ちょっと想像を絶するほどの低レベルな内容だったのでここに記録しておくことにします。
要点を手短に書くと、あるジャーナリストがいくつかの根拠を挙げて、「もしこの疑いが本当なら東電は極めて厚顔無恥な会社である」と言い放ったのですが、その根拠がどれもこれも電力に詳しい人間に聞けばすぐにわかるような事実無根なものであり、当該ジャーナリスト氏が思い込みで記事を書いていてまともな人物に取材をしていないこと、電力システムや基本的な企業会計についての知識もまるでないことが明らかな記事である、ということです。
具体的には下記の2つの記事が問題です。
暑い夏がやってきた!だが、東電は原発再稼働なしで、関電・九電に売るほどの電力がある(上)(まさのあつこ)
暑い夏がやってきた!だが、東電は原発再稼働なしで、関電・九電に売るほどの電力がある(下)(まさのあつこ)
この中で著者のまさのあつこ氏はざっと次のようなことを書いています。
【広瀬証言1】 東電の広瀬社長は、「原子力のキャパシティは1700万kWである」と語った
【広瀬証言2】 さらに「その1700万kWを動かせないことが、電気料金が上がる理由のひとつ」と広瀬社長は語った
【批判1】 しかし、実際に東電が震災前に原子力で発電していたのは1000万kWでしかない
【批判2】 しかも、実際の東電の原子力発電所の出力容量を合計しても1450万kWにしかならない。1700万kWの数字はどこから出てきたのか。
【批判3】 足りない約300万kWについては、東電が青森県に新設予定の東通原発の出力を計算に入れているのではないか。まだ出来ていない原発の出力を「動かせない」数字に入れて影響を大きく見せようとしているとしたらそれは厚顔無恥すぎる
以上、広瀬証言1,2に対して批判1~3を語っているのですが、実際のところどうなのか検証してみましょう。
まず【批判1】について、まさのあつこ氏は2010年7月23日というわずか一日のデータを根拠に「震災前に東電が原子力で発電していたのは1000万kWしかない」と主張していますが、実際のところはどうなのか、平成25年度の「数表で見る東京電力」という資料を参照してみましょう。
→ 平成25年度 数表で見る東京電力 (PDF)
この中のp.36に「エネルギー別発電電力量構成比の推移(含他社受電)」というグラフがあります。2010年度つまり平成22年の原子力比率28%は決して過去最高だったわけではありません。平成11~13年の原子力比率は42~44%に達しています。つまり原子力で1000万kW以上の出力を出していた時期もあったと考えられます。
そこで、p.35の「(4)発受電電力量」という表を見てみましょう。これを見ると、平成13年(2001年)の東京電力の原子力発電による発電電力量は1215億kWhだったことがわかります。これを1年間の時間数である365×24=8760時間で割ると
1387万kW
これが平成13年の東京電力の原子力発電の出力平均値ですので、日によってはこれを超える日もあったことでしょう。
電気事業連合会の資料によると、「日本の原子力発電所の平均設備利用率は、2010年まではおおむね80%程度だった」そうです。
→ 原子力発電所 設備利用率 (電気事業連合会)
1700万kWに80%をかけると約1384万kWになります。先ほどの1387万kWという数字に近く、つじつまが合います。
というわけで、まさのあつこ氏の批判1、「実際に東電が震災前に原子力で発電していたのは1000万kWでしかない」というのは事実ではありません。「2010年の最大電力需要日には1000万kWしか出せなかった」だけで、実際にはそれ以上に使いたかったと見るのが正しいです。
というのも、2010年というのは2007年の新潟県中越沖地震の余波でまだ東電の柏崎刈羽原子力発電所が完全ではなかった時期なのです。地震対策を追加して少しずつ稼働を進めていたのが2010年であり、そうした異常な時期を根拠に語るのがそもそも間違っています。ということを、電力事情に詳しい人なら知っているはずなのですが・・・・まさの氏はいったい誰に取材したのでしょうか。
次に批判2です。「東電の原子力発電所の出力容量を合計しても1450万kWにしかならない」とまさの氏は批判していますが、当の本人が引用している東京電力の原子力発電所一覧表の、ユニットごとの出力の数字を全部足すと1730万kWになることに気がつかなかったのでしょうか。
電力業界の人間なら、東電の原子力発電所設備容量が約1700万kWあるのは常識のようなものですし、門外漢の私でも足し算するだけですぐにわかることなのですが。
まあ、同情の余地がないわけじゃありません。まさの氏が引用している東電の資料には一部誤解を招きやすい部分があり、福島第1原発について1~6号機の総出力を「188.4万kW」と書いてしまっているんですね。これをそのまま鵜呑みにすると確かに「1450万kW」になりますが、まさの氏はこういう書き方をしています。
今さらながら、この記事を書くにあたって広瀬社長の言った「1700万kW」を確認しようとすると、計算が合わないではないか。福島第一原発(約180万kW)と第2原発(約440万kW)と柏崎刈羽原発(約820万kW)を全部足しても、1450万kW弱である
まさの氏、福島第1原発(約180万kW)と書いて疑問に思わなかったんでしょうか。たったそれだけのはずがないじゃないですか。これは原発事故で廃止に1~4号機を除外して5,6号機だけを集計した数字であり、震災前は合計で約470万kWあったんですから。電力業界とは何の関係もない私でさえ知ってることですよ、これは。
というわけで批判2についてもまさのあつこ氏の主張は事実無根です。
それにしても驚かざるを得ないのは、東電がきちんと公開している一次資料をたどって足し算をすれば分かる程度の単純な事実を検算もせずに東電批判の論陣を張っているということです。
残った批判3について、まさのあつこ氏が書いた原文はこの通りです。
あと約300万kWはどこかと探していると、東電が福島第一原発事故前から青森県に東通原発(約340万kW)を新設予定で、今も粛々と手続を進めていることに気づき驚愕した。しかし、いくらなんでも広瀬社長のいう「1700万kW」の計算に入れていはいないだろう?!もしそうなら厚顔無恥過ぎる。何かの勘違いであると思うことにする。
その通り、まさの氏の勘違いです。しかし、この書き方は完全に「厚顔無恥」の部分を印象づけることを狙ってますね。「何かの勘違いであると思うことにする」という言葉を入れて「そうと断定したわけじゃありません」という言い訳が出来るようにした上で「もしそうなら厚顔無恥すぎる」と書いているわけです。
もう一つ不思議なのは「東通原発(約340万kW)」というのはいったいどこにあるのでしょうか。東電が東通で建設計画を進めているのは2機合わせて270万強であり、340万kWにはなりません。このあたりからも、まさの氏が数字を粗雑に扱う「ジャーナリスト」であることがうかがい知れます。それでいて、まさのあつこ氏は「工学博士」だそうです。正直、理解しがたいです。
本稿で検証したとおり、批判1,2のいずれもまさの氏の勘違いですし、こんなことは電力業界に詳しい人に聞けば一発でわかるような単純な事実誤認です。その程度の裏取りもせずに「厚顔無恥」という言葉を投げかけるようでは、記者としての能力も倫理意識も疑わざるを得ません。
要点を手短に書くと、あるジャーナリストがいくつかの根拠を挙げて、「もしこの疑いが本当なら東電は極めて厚顔無恥な会社である」と言い放ったのですが、その根拠がどれもこれも電力に詳しい人間に聞けばすぐにわかるような事実無根なものであり、当該ジャーナリスト氏が思い込みで記事を書いていてまともな人物に取材をしていないこと、電力システムや基本的な企業会計についての知識もまるでないことが明らかな記事である、ということです。
具体的には下記の2つの記事が問題です。
暑い夏がやってきた!だが、東電は原発再稼働なしで、関電・九電に売るほどの電力がある(上)(まさのあつこ)
暑い夏がやってきた!だが、東電は原発再稼働なしで、関電・九電に売るほどの電力がある(下)(まさのあつこ)
この中で著者のまさのあつこ氏はざっと次のようなことを書いています。
【広瀬証言1】 東電の広瀬社長は、「原子力のキャパシティは1700万kWである」と語った
【広瀬証言2】 さらに「その1700万kWを動かせないことが、電気料金が上がる理由のひとつ」と広瀬社長は語った
【批判1】 しかし、実際に東電が震災前に原子力で発電していたのは1000万kWでしかない
【批判2】 しかも、実際の東電の原子力発電所の出力容量を合計しても1450万kWにしかならない。1700万kWの数字はどこから出てきたのか。
【批判3】 足りない約300万kWについては、東電が青森県に新設予定の東通原発の出力を計算に入れているのではないか。まだ出来ていない原発の出力を「動かせない」数字に入れて影響を大きく見せようとしているとしたらそれは厚顔無恥すぎる
以上、広瀬証言1,2に対して批判1~3を語っているのですが、実際のところどうなのか検証してみましょう。
まず【批判1】について、まさのあつこ氏は2010年7月23日というわずか一日のデータを根拠に「震災前に東電が原子力で発電していたのは1000万kWしかない」と主張していますが、実際のところはどうなのか、平成25年度の「数表で見る東京電力」という資料を参照してみましょう。
→ 平成25年度 数表で見る東京電力 (PDF)
この中のp.36に「エネルギー別発電電力量構成比の推移(含他社受電)」というグラフがあります。2010年度つまり平成22年の原子力比率28%は決して過去最高だったわけではありません。平成11~13年の原子力比率は42~44%に達しています。つまり原子力で1000万kW以上の出力を出していた時期もあったと考えられます。
そこで、p.35の「(4)発受電電力量」という表を見てみましょう。これを見ると、平成13年(2001年)の東京電力の原子力発電による発電電力量は1215億kWhだったことがわかります。これを1年間の時間数である365×24=8760時間で割ると
1387万kW
これが平成13年の東京電力の原子力発電の出力平均値ですので、日によってはこれを超える日もあったことでしょう。
電気事業連合会の資料によると、「日本の原子力発電所の平均設備利用率は、2010年まではおおむね80%程度だった」そうです。
→ 原子力発電所 設備利用率 (電気事業連合会)
1700万kWに80%をかけると約1384万kWになります。先ほどの1387万kWという数字に近く、つじつまが合います。
というわけで、まさのあつこ氏の批判1、「実際に東電が震災前に原子力で発電していたのは1000万kWでしかない」というのは事実ではありません。「2010年の最大電力需要日には1000万kWしか出せなかった」だけで、実際にはそれ以上に使いたかったと見るのが正しいです。
というのも、2010年というのは2007年の新潟県中越沖地震の余波でまだ東電の柏崎刈羽原子力発電所が完全ではなかった時期なのです。地震対策を追加して少しずつ稼働を進めていたのが2010年であり、そうした異常な時期を根拠に語るのがそもそも間違っています。ということを、電力事情に詳しい人なら知っているはずなのですが・・・・まさの氏はいったい誰に取材したのでしょうか。
次に批判2です。「東電の原子力発電所の出力容量を合計しても1450万kWにしかならない」とまさの氏は批判していますが、当の本人が引用している東京電力の原子力発電所一覧表の、ユニットごとの出力の数字を全部足すと1730万kWになることに気がつかなかったのでしょうか。
電力業界の人間なら、東電の原子力発電所設備容量が約1700万kWあるのは常識のようなものですし、門外漢の私でも足し算するだけですぐにわかることなのですが。
まあ、同情の余地がないわけじゃありません。まさの氏が引用している東電の資料には一部誤解を招きやすい部分があり、福島第1原発について1~6号機の総出力を「188.4万kW」と書いてしまっているんですね。これをそのまま鵜呑みにすると確かに「1450万kW」になりますが、まさの氏はこういう書き方をしています。
今さらながら、この記事を書くにあたって広瀬社長の言った「1700万kW」を確認しようとすると、計算が合わないではないか。福島第一原発(約180万kW)と第2原発(約440万kW)と柏崎刈羽原発(約820万kW)を全部足しても、1450万kW弱である
まさの氏、福島第1原発(約180万kW)と書いて疑問に思わなかったんでしょうか。たったそれだけのはずがないじゃないですか。これは原発事故で廃止に1~4号機を除外して5,6号機だけを集計した数字であり、震災前は合計で約470万kWあったんですから。電力業界とは何の関係もない私でさえ知ってることですよ、これは。
というわけで批判2についてもまさのあつこ氏の主張は事実無根です。
それにしても驚かざるを得ないのは、東電がきちんと公開している一次資料をたどって足し算をすれば分かる程度の単純な事実を検算もせずに東電批判の論陣を張っているということです。
残った批判3について、まさのあつこ氏が書いた原文はこの通りです。
あと約300万kWはどこかと探していると、東電が福島第一原発事故前から青森県に東通原発(約340万kW)を新設予定で、今も粛々と手続を進めていることに気づき驚愕した。しかし、いくらなんでも広瀬社長のいう「1700万kW」の計算に入れていはいないだろう?!もしそうなら厚顔無恥過ぎる。何かの勘違いであると思うことにする。
その通り、まさの氏の勘違いです。しかし、この書き方は完全に「厚顔無恥」の部分を印象づけることを狙ってますね。「何かの勘違いであると思うことにする」という言葉を入れて「そうと断定したわけじゃありません」という言い訳が出来るようにした上で「もしそうなら厚顔無恥すぎる」と書いているわけです。
もう一つ不思議なのは「東通原発(約340万kW)」というのはいったいどこにあるのでしょうか。東電が東通で建設計画を進めているのは2機合わせて270万強であり、340万kWにはなりません。このあたりからも、まさの氏が数字を粗雑に扱う「ジャーナリスト」であることがうかがい知れます。それでいて、まさのあつこ氏は「工学博士」だそうです。正直、理解しがたいです。
本稿で検証したとおり、批判1,2のいずれもまさの氏の勘違いですし、こんなことは電力業界に詳しい人に聞けば一発でわかるような単純な事実誤認です。その程度の裏取りもせずに「厚顔無恥」という言葉を投げかけるようでは、記者としての能力も倫理意識も疑わざるを得ません。
2014年07月16日
Former U.S. military comfort women of Korea
Former U.S. military comfort women of Korea, sued seeking compensation to the Korean government
About 122 women from the Korean War, was engaged in prostitution business in the U.S. military base in South Korea, Seoul lawsuit seeking damages 10 million won per person (about one million yen) against the South Korean government I was raised in central District Court. The women are accused by the State and it was a "U.S. military comfort women system". South Korea more than one media reported. The 25th, "apologized to victims of U.S. military comfort women system base in the village of (street prostitution), the Korean government should compensate" and held a press conference in Seoul base village women human rights regiment and Korean Women Federation claimed. The "not are there only Japanese military comfort women in Korea. To create a" U.S. military comfort women "system, the government has managed thoroughly" said in a statement, who of "country not protect us women from I was not criticism, and "using foreign currency earnings rather. Us who were brought to the base village "after the war, or poor, or trafficked, the police get out the base village. Depths that are allowed to partner the U.S. military forces to receive a variety of violence further was described as "was taken back even ask for help. Plaintiffs, pointed out that tolerate prostitution Korean government was illegal on base, and had also acquiesced crime of U.S. forces against women. Complained "need to apologize for the history of U.S. military comfort women system of base village, to fulfill a legal responsibility with a clear description of the damage is certain the government" he said.
About 122 women from the Korean War, was engaged in prostitution business in the U.S. military base in South Korea, Seoul lawsuit seeking damages 10 million won per person (about one million yen) against the South Korean government I was raised in central District Court. The women are accused by the State and it was a "U.S. military comfort women system". South Korea more than one media reported. The 25th, "apologized to victims of U.S. military comfort women system base in the village of (street prostitution), the Korean government should compensate" and held a press conference in Seoul base village women human rights regiment and Korean Women Federation claimed. The "not are there only Japanese military comfort women in Korea. To create a" U.S. military comfort women "system, the government has managed thoroughly" said in a statement, who of "country not protect us women from I was not criticism, and "using foreign currency earnings rather. Us who were brought to the base village "after the war, or poor, or trafficked, the police get out the base village. Depths that are allowed to partner the U.S. military forces to receive a variety of violence further was described as "was taken back even ask for help. Plaintiffs, pointed out that tolerate prostitution Korean government was illegal on base, and had also acquiesced crime of U.S. forces against women. Complained "need to apologize for the history of U.S. military comfort women system of base village, to fulfill a legal responsibility with a clear description of the damage is certain the government" he said.
2014年07月16日
野口健、韓国のタクシーで受けた「日本人差別」
アルピニストの野口健さん(40)がツイッターで紹介した、韓国を訪れた際に受けたという「日本人差別」のエピソードが反響を呼んでいる。
運転手に日本人だと告げたところ、目的地に到着していないにもかかわらず車から降りるよう言われたというのだ。
サウナでも日本人か聞かれ「追放された」
野口さんは2014年7月14日、「韓国、日本人客減に危機感…都内で誘致イベント」という読売新聞の記事に触れた上で、
「韓国訪問の時にタクシーに乗っていたら運転手に『日本人か?』といわれ、『そうだ』と答えたら『車から下りろ』と。そのクセに『金は払え』と。頭にきて一銭も払いませんでしたが。当たり前でしょ」
とツイートした。具体的なやりとりや状況は定かではないが、野口さんの弁によれば、運転手は乗客が「日本人」だと分かった途端に態度を変えて乗車距離分の料金を払って降りるよう言ってきたということらしい。
これに野口さんは「仮に日本で韓国人観光客がタクシーに乗って運ちゃんに『韓国人は下りろ』と言われるだろうか?」と疑問を呈す。
また、プサンでサウナに入った際にも同じように「日本人か?」と尋ねられて「追放」された経験も打ち明け、「あの時の印象が忘れられない。一部の人の対応かもしれないが日本人旅行者が減るのも無理はない」「旅で受けるインパクトは良くも悪くも大きい」などと述べた。
世界的なアルピニストの発言ということもあって、ツイートは話題になった。野口さんのツイッター宛てには
「学生交流で何回も行ったことありますが似たような経験あります。これはネトウヨとかじゃなくて韓国好きな人の中でも経験ある人はいると思います」
「仕事で行きますが、タクシーの下りはものすごくよくわかります。知り合いの家族は唾吐かれた事もあります」
という同様の体験を訴える声も寄せられていた。
夏休みの韓国旅行「一昨年よりも25%減」
野口さん以外にも日本人という理由で差別的な扱いを受けたというトラブルは際立ってきているのだろうか。
大手旅行会社に聞いてみると「もしかしたら中にはあるのかもしれませんが、頻発しているということはないと思います。当社でもそうしたトラブルが直接お客様の方からあがってきたことはございません」(JTB広報室)とのことで、野口さんも指摘するように一部の人の行いに過ぎないのかもしれない。
それでも、なかなか改善されない日韓関係に起因する「負のイメージ」は一般レベルにも広く浸透しているようだ。日本人訪問者数はここ1年半以上も「低空飛行」が続いている。
単月ベースの日本人訪問者数は2012年3月に過去最高の約36万人となったものの、同年9月以降は前年割れ。最新の2014年5月も前年比9.6%減の約20万人にとどまっている。
夏休みの旅行計画にもリストアップされにくくなったようで、JTB広報担当者は「昨夏、今夏の韓国旅行への申し込みは、12年夏と比較すると25%ほど減っています」という。
2014年の日本人訪問者数は250万人程度となる見込みとも報じられ、ピークの12年(約360万人)と比較すると3割ほどの減少が予想される。
一方で日本を訪れる韓国人も減っている。2014年5月には中国からの旅行者が約2倍になり、タイも54.7%、台湾も44.1%と増加したが、韓国は14.6%減と4か月続けて前年同月を下回った。
2014年07月16日
中国愛国メディア、やっちゃった?・・・「日本安倍政権の支持率低下」紹介、怒る男性の鉢巻にハングル
中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報は2日、簡易投稿サイトの微博(ウェイボー、中国版ツイッター)の公式アカウントで、日本で安倍政権の支持率が低下していると報じた。ところが、文章とあわせて掲載した写真の男性は、韓国国旗のデザインにハングルが書かれた鉢巻をしている。環球時報の意図は不明。
中国では、メディアが微博公式アカウントを利用して、情報を随時伝えることが珍しくない。環球時報は日本のNHKが7月11日から行った世論調査で、日本では安倍内閣への支持率は前回調査より5ポイント下がって47%、不支持率は6ポイント上昇したと伝え、第二次安倍内閣の支持率が50%を切ったのは初めてと紹介した。
記事の見出しは「ますます多くの日本人が安倍政権に反感を持ちはじめた」だ。
環球時報は、記事文章にあわせて安倍首相のようにも見える人物の図にかみついている男性の写真を掲載した。図の人物の額には、「日の丸」と「×」が加えられている。
かみついている男性の鉢巻には韓国国旗のデザインにハングルが書かれている。ハングルの読み方は「エグ」に近い(実際には「グ」の後に子音だけのkの音)。漢字に当てはめれば「愛国」だ。
記事文章は韓国に全く関係がない。写真掲載の意味は不明。環球時報は強引な愛国論調が特徴だ。あまり考えずに掲載した可能性もある。
中国では、メディアが微博公式アカウントを利用して、情報を随時伝えることが珍しくない。環球時報は日本のNHKが7月11日から行った世論調査で、日本では安倍内閣への支持率は前回調査より5ポイント下がって47%、不支持率は6ポイント上昇したと伝え、第二次安倍内閣の支持率が50%を切ったのは初めてと紹介した。
記事の見出しは「ますます多くの日本人が安倍政権に反感を持ちはじめた」だ。
環球時報は、記事文章にあわせて安倍首相のようにも見える人物の図にかみついている男性の写真を掲載した。図の人物の額には、「日の丸」と「×」が加えられている。
かみついている男性の鉢巻には韓国国旗のデザインにハングルが書かれている。ハングルの読み方は「エグ」に近い(実際には「グ」の後に子音だけのkの音)。漢字に当てはめれば「愛国」だ。
記事文章は韓国に全く関係がない。写真掲載の意味は不明。環球時報は強引な愛国論調が特徴だ。あまり考えずに掲載した可能性もある。
2014年07月15日
ベトナムには韓国兵相手の買春街あった
ベトナム戦争中の1966~1968年にかけて、韓国軍はベトナム・フーイエン省の海側のほぼ全域に駐留し、婦女子への性暴行や民間人の大量虐殺を行なった。韓国はこれらを「なかったこと」にしているが、その蛮行の数々について、フォトジャーナリストの村山康文氏がレポートする。
* * *
虐殺行為が繰り返されたフーイエン省各地では、さらに凄惨な事件も発生した。地元紙『フーイエン新聞』のファン・タン・ビン編集長が語る。
「我々は2年間をかけてフーイエン省の村々で起きた韓国軍による虐殺事件の聞き取り調査をしました。その中には我々も耳を疑うような事例が多数、含まれていたのです」
同紙が編纂した調査報告書には、1966~1967年にかけてトゥイホアとトゥイアン地域で起きたおぞましい事件が記録されていた。
・韓国軍は村の女性を輪姦し、ナイフで乳房を切り取った。その後、女性器にナイフを突き立て殺害した。
・カエルの股裂きのように子供の股を裂いた。
・子供を放り投げ、兵士が持つナイフの上に落として殺害した。
・5人の兵士が1人の女性を輪姦し、最後にナイフで喉を突いて殺した。
このような狂気に満ちた韓国軍の蛮行は、特に、ベトナム中部の農村地帯で目立っている。フーイエン省から車で3時間ほど北上したビンディン省でも虐殺が繰り返された。
同省タイソン県のタイヴィン村に住むヒュエン・ティ・ムイさん(60)は、12歳の時に虐殺事件に巻き込まれた。
「1966年1月23日の午後2時ごろ、韓国軍が村にやって来ました。私は咄嗟に近くの家に逃げ込んで助かりましたが、村人13人は全員、拳銃で射殺されました。
しばらくして村に戻ってきた韓国兵は、弾が急所を外れて悶え苦しむ村人に再び銃口を向け、とどめを刺したのです。その後、韓国兵たちは激しく踊り出し、それは30分以上続きました」
韓国軍基地があったビンディン省では虐殺だけではなく、兵士による強姦事件も多発した。本誌がかつて取材した同省在住のマイ・ディンさん(年齢不詳)は17~18歳の時、韓国兵に輪姦され男の子を身ごもった。
「当時、私は150人ほどが駐留する韓国軍基地の食堂でメイドとして働いていました。ある日の夕方、後片付けをしていると、背後から突然、複数の韓国兵が襲い掛かり、私をテーブルの下に引きずり込んだのです。
怖くて抵抗することも声を上げることも、目を開けることもできず、4~5人の男が押し入ってくるのを耐えるしかありませんでした。それ以上は話したくないし、思い出したくもない」
このようにして韓国人との間に生まれた子供は「ライダイハン」と呼ばれる。「ライ」は混血、「ダイハン」は韓国を意味する蔑称だ。
ベトナムには最大で3万人のライダイハンがいると推計される。その多くは戦争終結後、ベトナムに流入した韓国人ビジネスマンと現地女性の間にできた子供と言われるが、韓国兵のレイプによって生まれたライダイハンがいるのは紛れもない事実だ。韓国兵が現地の売春婦を妊娠させるケースも少なくなかった。
1969年に志願兵としてベトナムに渡った韓国人男性が匿名を条件に語る。
「ベトナム南部には米兵や韓国兵を相手にした売春街が点在していました。売春婦が客を求めて街の食堂に来ることもあった。兵士の多くは20代の若者ですし、過酷な任務で募るストレスや不安を解消するため麻薬に手を出したり、売春婦に相手をしてもらうことも珍しくありませんでした」
元南ベトナム政府軍の兵士で、ライダイハンの里親になったチャン・デュイ・リエムさんが証言する。
「私が韓国兵とよく遊びに行ったのは、猛虎師団の基地があったビンディン省クイニョン市内のバーです。ここでは、気に入った女性がいるとわずかなチップで外に連れ出すことができた。のちに私が引き取った子供も、そうした女性と韓国兵の間に生まれたライダイハンです」
リエムさんに引き取られたのは、当時1歳だったチャン・ティ・デュンさん(46)だ。
「母は生後間もない私をゴミ捨て場に放置したそうです。韓国兵との間にできた子供と知れ渡ったら売春婦ということがばれてしまいますし、やむを得ぬ決断だったのでしょう。実の子と分け隔てなく私を育ててくれた父(リエムさん)に感謝しています」
* * *
虐殺行為が繰り返されたフーイエン省各地では、さらに凄惨な事件も発生した。地元紙『フーイエン新聞』のファン・タン・ビン編集長が語る。
「我々は2年間をかけてフーイエン省の村々で起きた韓国軍による虐殺事件の聞き取り調査をしました。その中には我々も耳を疑うような事例が多数、含まれていたのです」
同紙が編纂した調査報告書には、1966~1967年にかけてトゥイホアとトゥイアン地域で起きたおぞましい事件が記録されていた。
・韓国軍は村の女性を輪姦し、ナイフで乳房を切り取った。その後、女性器にナイフを突き立て殺害した。
・カエルの股裂きのように子供の股を裂いた。
・子供を放り投げ、兵士が持つナイフの上に落として殺害した。
・5人の兵士が1人の女性を輪姦し、最後にナイフで喉を突いて殺した。
このような狂気に満ちた韓国軍の蛮行は、特に、ベトナム中部の農村地帯で目立っている。フーイエン省から車で3時間ほど北上したビンディン省でも虐殺が繰り返された。
同省タイソン県のタイヴィン村に住むヒュエン・ティ・ムイさん(60)は、12歳の時に虐殺事件に巻き込まれた。
「1966年1月23日の午後2時ごろ、韓国軍が村にやって来ました。私は咄嗟に近くの家に逃げ込んで助かりましたが、村人13人は全員、拳銃で射殺されました。
しばらくして村に戻ってきた韓国兵は、弾が急所を外れて悶え苦しむ村人に再び銃口を向け、とどめを刺したのです。その後、韓国兵たちは激しく踊り出し、それは30分以上続きました」
韓国軍基地があったビンディン省では虐殺だけではなく、兵士による強姦事件も多発した。本誌がかつて取材した同省在住のマイ・ディンさん(年齢不詳)は17~18歳の時、韓国兵に輪姦され男の子を身ごもった。
「当時、私は150人ほどが駐留する韓国軍基地の食堂でメイドとして働いていました。ある日の夕方、後片付けをしていると、背後から突然、複数の韓国兵が襲い掛かり、私をテーブルの下に引きずり込んだのです。
怖くて抵抗することも声を上げることも、目を開けることもできず、4~5人の男が押し入ってくるのを耐えるしかありませんでした。それ以上は話したくないし、思い出したくもない」
このようにして韓国人との間に生まれた子供は「ライダイハン」と呼ばれる。「ライ」は混血、「ダイハン」は韓国を意味する蔑称だ。
ベトナムには最大で3万人のライダイハンがいると推計される。その多くは戦争終結後、ベトナムに流入した韓国人ビジネスマンと現地女性の間にできた子供と言われるが、韓国兵のレイプによって生まれたライダイハンがいるのは紛れもない事実だ。韓国兵が現地の売春婦を妊娠させるケースも少なくなかった。
1969年に志願兵としてベトナムに渡った韓国人男性が匿名を条件に語る。
「ベトナム南部には米兵や韓国兵を相手にした売春街が点在していました。売春婦が客を求めて街の食堂に来ることもあった。兵士の多くは20代の若者ですし、過酷な任務で募るストレスや不安を解消するため麻薬に手を出したり、売春婦に相手をしてもらうことも珍しくありませんでした」
元南ベトナム政府軍の兵士で、ライダイハンの里親になったチャン・デュイ・リエムさんが証言する。
「私が韓国兵とよく遊びに行ったのは、猛虎師団の基地があったビンディン省クイニョン市内のバーです。ここでは、気に入った女性がいるとわずかなチップで外に連れ出すことができた。のちに私が引き取った子供も、そうした女性と韓国兵の間に生まれたライダイハンです」
リエムさんに引き取られたのは、当時1歳だったチャン・ティ・デュンさん(46)だ。
「母は生後間もない私をゴミ捨て場に放置したそうです。韓国兵との間にできた子供と知れ渡ったら売春婦ということがばれてしまいますし、やむを得ぬ決断だったのでしょう。実の子と分け隔てなく私を育ててくれた父(リエムさん)に感謝しています」
2014年07月15日
street prostitution Korean soldiers opponent in Vietnam
Between 1966-1968 years during the Vietnam War, the Korean troops stationed in almost all areas of the sea side of the Vietnam Fuien Ministry, was carried out genocide of civilians and sexual assault of women and children to. South Korea has been to "that there was no" them, but for many of its brutality, Murayama Yasufumi Mr. photojournalist to report.
***
In Fuien Ministry around the atrocities is repeated, further gruesome incident also occurred. Fan-Tan Bin editor-in-chief of the local newspaper "Fuien newspaper" talks.
"We did the interviews of the massacre by the Korean military that occurred in villages Fuien Ministry over two years. Many such instances doubt ear we I had included in it"
The survey report that newspaper has compiled, horrible incident that occurred in To~uian and regions To~uihoa between 1966-1967 years have been recorded.
· The gangbang women of the village, Korean military was cut the breast with a knife. After that, I killed a knife stabbed in female genitals.
• The tore the crotch of children as leg split of frog.
• The throwing children, were killed when dropped on top of the knife that soldiers have.
Soldier of five is a gangbang one woman, were killed and he took advantage of the throat with a knife at the end.
In particular, the brutality of the Korean army full of madness like this is noticeable in the rural area of central Vietnam. Massacre was repeated in Binh Dinh province up north about three hours by car from Fuien Ministry.
Hyuen Thi Mui, who lives in the village of Taivu~in ministry Tyson Prefecture (60), was involved in a massacre at the age of 12.
At around 2 pm on January 23, "1966, South Korean troops came to the village. I was saved and in refuge in a nearby house in the moment, but all, 13 villagers have been shot dead in the handgun.
Toward the muzzle again to villagers to suffer agony bullet out of the vital point, Korea soldiers came back to the village after a while is, I put an end. After that, South Korea soldiers to dance violently, it lasted more than 30 minutes "
Is not only slaughter, rape by soldiers also occurred frequently in Binh Dinh Province, there was a Korean military base. At 17 to 18 years, Mai Dinh's ministry resident that this magazine has interviewed once (age unknown) was pregnant with boy gang-raped in South Korea soldiers.
"At the time, I worked as a maid in the dining room of the Korean military base where about 150 people stationed me. Evening of the day, and have a clean up, suddenly, Korea soldiers of multiple takes hit, me from behind Some operating systems: I dragged under the table.
May be resistance afraid to even raise a voice, there was no choice but to endure it can not also be open my eyes, man of 4-5 people to come broke. I do not want to talk any more, nor do I wish to remember "
Children born between the Koreans in this manner is referred to as a "Raidaihan". Mixed the "lie", "Daihan" is a derogatory term that means Korea.
It is estimated that there are Raidaihan of 30,000 people in up to Vietnam. It is said to be the child that could between local women and Korean businessmen after the war, has flown to Vietnam many of them, but there are Raidaihan born by rape Korean soldiers It's an indisputable fact. Case the Korean soldiers impregnate the local prostitutes also were many.
Korean men that went to Vietnam as a volunteer in 1969 talks on the condition of anonymity.
Many of the. Soldiers had also come to the dining room of the city. Prostitute prostitution district was against South Korea soldiers and U.S. soldiers had been scattered in search of guests to is a young 20-something in the "Southern Vietnam was not uncommon to or dabbled in drugs and have them a partner to prostitute order to eliminate the stress and anxiety that solicit in harsh mission "
Chang-Duy Riemu who Motominami soldiers of Vietnam government forces, became the foster parents of Raidaihan to testimony.
"I went to play well with the South Korean soldiers, is the bar of Binh Dinh Province Quy Nhon city there was a base of fierce tiger division. Here, I was able to take someone outside with a small chip and there are women you like . child I was taken off later is also Raidaihan born between Korean soldiers and those women "
It was a one-year-old Chan Thi De~yun's It's taken off in Riemu san's (46).
"My mother seems to have left in a garbage dump a newborn me. Fact that prostitutes will be Barre Once widely known as a child that could be between the South Korean soldiers, and the real. Probably was a decision to be unavoidable I am grateful that my father brought up me and without prejudice to the child of (Riemu san) "
***
In Fuien Ministry around the atrocities is repeated, further gruesome incident also occurred. Fan-Tan Bin editor-in-chief of the local newspaper "Fuien newspaper" talks.
"We did the interviews of the massacre by the Korean military that occurred in villages Fuien Ministry over two years. Many such instances doubt ear we I had included in it"
The survey report that newspaper has compiled, horrible incident that occurred in To~uian and regions To~uihoa between 1966-1967 years have been recorded.
· The gangbang women of the village, Korean military was cut the breast with a knife. After that, I killed a knife stabbed in female genitals.
• The tore the crotch of children as leg split of frog.
• The throwing children, were killed when dropped on top of the knife that soldiers have.
Soldier of five is a gangbang one woman, were killed and he took advantage of the throat with a knife at the end.
In particular, the brutality of the Korean army full of madness like this is noticeable in the rural area of central Vietnam. Massacre was repeated in Binh Dinh province up north about three hours by car from Fuien Ministry.
Hyuen Thi Mui, who lives in the village of Taivu~in ministry Tyson Prefecture (60), was involved in a massacre at the age of 12.
At around 2 pm on January 23, "1966, South Korean troops came to the village. I was saved and in refuge in a nearby house in the moment, but all, 13 villagers have been shot dead in the handgun.
Toward the muzzle again to villagers to suffer agony bullet out of the vital point, Korea soldiers came back to the village after a while is, I put an end. After that, South Korea soldiers to dance violently, it lasted more than 30 minutes "
Is not only slaughter, rape by soldiers also occurred frequently in Binh Dinh Province, there was a Korean military base. At 17 to 18 years, Mai Dinh's ministry resident that this magazine has interviewed once (age unknown) was pregnant with boy gang-raped in South Korea soldiers.
"At the time, I worked as a maid in the dining room of the Korean military base where about 150 people stationed me. Evening of the day, and have a clean up, suddenly, Korea soldiers of multiple takes hit, me from behind Some operating systems: I dragged under the table.
May be resistance afraid to even raise a voice, there was no choice but to endure it can not also be open my eyes, man of 4-5 people to come broke. I do not want to talk any more, nor do I wish to remember "
Children born between the Koreans in this manner is referred to as a "Raidaihan". Mixed the "lie", "Daihan" is a derogatory term that means Korea.
It is estimated that there are Raidaihan of 30,000 people in up to Vietnam. It is said to be the child that could between local women and Korean businessmen after the war, has flown to Vietnam many of them, but there are Raidaihan born by rape Korean soldiers It's an indisputable fact. Case the Korean soldiers impregnate the local prostitutes also were many.
Korean men that went to Vietnam as a volunteer in 1969 talks on the condition of anonymity.
Many of the. Soldiers had also come to the dining room of the city. Prostitute prostitution district was against South Korea soldiers and U.S. soldiers had been scattered in search of guests to is a young 20-something in the "Southern Vietnam was not uncommon to or dabbled in drugs and have them a partner to prostitute order to eliminate the stress and anxiety that solicit in harsh mission "
Chang-Duy Riemu who Motominami soldiers of Vietnam government forces, became the foster parents of Raidaihan to testimony.
"I went to play well with the South Korean soldiers, is the bar of Binh Dinh Province Quy Nhon city there was a base of fierce tiger division. Here, I was able to take someone outside with a small chip and there are women you like . child I was taken off later is also Raidaihan born between Korean soldiers and those women "
It was a one-year-old Chan Thi De~yun's It's taken off in Riemu san's (46).
"My mother seems to have left in a garbage dump a newborn me. Fact that prostitutes will be Barre Once widely known as a child that could be between the South Korean soldiers, and the real. Probably was a decision to be unavoidable I am grateful that my father brought up me and without prejudice to the child of (Riemu san) "
2014年07月15日
by Park Geun Korean army and OB of "force-out speech"
Magazine crew statements and journalist living in South Korea = Fujiwara Shuhei
Even though there is a clear testimony, evidence of local in Vietnam, until now, that we refer to atrocities in Vietnam has been considered taboo in Korea. And, to those who break this taboo, sanctions of violence was waiting. And attacked the news media in Korea 15 years ago, was uncovered in Vietnam the "truth" from now, popular name consisting of the Marine Corps OB mainly "Agent Orange Association comrades" tried to force-out speech. Amazing, would be in the honeymoon relationship and President Park Geun this violence organization.
"What Korean army did they in Vietnam". Weekly liberal paper "Hankyoreh" is issued by the challenged the taboo of South Korea's largest, was "Hankyoreh 21". May 1999,-correspondent reported Gushu resident of Vietnam ● (● = positive in On'nahen) of Korea Army "Vietnamese monk massacre" had a big impact on our society, Vietnam reporters and other subsequent engulfment's entry into the war, validation article came to be published in the magazine magazine often.
I will Excerpted and summarized some of them.
Korean people lost the words to the truth of the surprise to be revealed one after another. Was outraged coverage of these series, was a far-right violence tissue mainly composed of the "Agent Orange Association comrades" by the Vietnam war's.
14:00 June 27, 2000, 2,400 of the man wearing camouflage uniforms with a focus on Agent Orange comrades Board members surrounding the Hankyoreh headquarters in Seoul in one hand a square timber and iron pipe. While the standoff with riot police followed, protests heat up gradually, I rushed to the office building part you mob is about the chance of a moment. Destroy all office equipment allocation hitting one after another the window glass, such as the printing press and the personal computer, to burn the documents of up to 160,000 sheets, they entered the building was interrupted over a half-day business of the company by blocking the transmission. Still, overturned two cars in the parking lot of the company, their anger does not fit is, but the visitors' defense were able to fire on one another. Company executives are imprisoned in a building, is injured in a dozen employees. It's erratic riot rather than a protest anymore.
But, despite the vandalism large only this, was taken away by the police 42 people only. There were only four of whom who have been detained.
Of the parties as "Hankyoreh" the next day, and reported a large incident only "JoongAng Daily". Large letter reports the other as it was sorrowfully, you lead a conservative to "Chosun Ilbo", it was Invision to show to the comrades the Board of "consideration", "government support for veterans need" in an editorial of the incident two days later were. Whatever the stance though, what would be the news media is not to denounce the suppression of free speech by the violence it's too unnatural. What kind of organizations integrated with the Agent Orange Association comrades.
The group of about 13 million people the number of members referred to as "the Republic of Korea Agent Orange sequela Utagu-sho comrades Association" is the "law on support of the Vietnam war defoliant sequela Utagu-sho patient," which was enacted in March 93 officially Let me be a mother, "Marine Corps defoliant comrades meeting" in legal committee set up based. Became the name of the current It's in April 2000, but it was killing civilians of many Vietnam War "Blue Dragon troops" was the alias of the 2nd Infantry Division Korea Marine Corps is well known.
謳 "to foster the emerging spirit of the people, and to inculcate patriotism, contribute to the development of the country" with the addition of "support for Agent Orange sequela Utagu-sho Patients are engaged in human life" for the purpose of establishment of Agent Orange comrades Association We are. However, this organization he has been recognized for the force-out speech as "far-right violence organization" rather than just a military organization OB now. Korea paper reporter said.
"They I was doing a civil action 385.7 billion won total of (about 38.5 billion yen) on the complaint against Agent Orange manufacturers of the United States, reports a series of worked against on the court. So Hankyoreh we were attacked the company. defoliant comrades Board intimidate opponents to carry fire extinguishers and iron pipe, a gas cylinder on the occasion of protest and activities. demo does not choose the means to seal the speech made to the detriment of their it is a conventional means is to "
The victim of Agent Orange comrades Board is not the only mass media. Movie is published in Korea in '92, was awarded the Grand Prix at the Tokyo International Film Festival "white badge" was also exposed to intense criticism. This work, in which the film adaptation novel of the same title which became the best-selling 40 million copies or more to draw the anguish of the Vietnam war soldiers the (original story Yasumasa Takashi), scene of civilian massacre by South Korean soldiers in real are reproduced.
Cruel especially Among them are, but a scene subjected to strafe Korean soldiers peasant family is mistaken for a Viet Cong. Young children and old people shot dead, men and women seems to be parents of children crying beside him. If you rarely stab at survival knife farmers that survived the instruction of his superiors, "I kill anyway. (In that place)! Kill" and, upset noticed that he had killed a civilian, the ear as military exploits Korean soldiers stripped-down.
Nomura Susumu Takushoku International Studies Professor of non-fiction writer who covered the Vietnam once, are getting the testimony tell the brutality of the Korean military from people who have an experience similar to the scene of the movie.
Without adult child relationship is Korean military came to. Village received a raid of the Korean military at the age of 12, I lost a sister of three parents, men Ninhoa Prefecture Rakuan village from the "Vietnam southern spree a gun suddenly it is said was. those who were Moga a. nose cut off the ears of dead human, are those who have hunted the neck (Korean soldiers) ". old man was listening near the story of our, such I was talking about it, and "there was anywhere"
Movie is a translation that was drawing the stark brutality of the Korean army in Vietnam. Agent Orange Comrades Association, that repeated relentless protest against Zheng Zhi 泳氏 of director worked on this piece. Before or after the movie release, Mr Zheng said: for multiple media.
"Vietnam War's private parts in South Korea modern history. However, it is not possible to teach the history of deceit in the younger generation.'re Even young people who do not know the Vietnamese troops in South Korea. This movie. Comrades made in order to re-examine the historical fact there was also protest that "whether digging through dark Korean why" from the meeting, but was ignored because they are based on historical fact all "
In this way, it's Park Geun President of having strong links with organized crime you are going Fujiyo the speech and freedom of expression in violence and intimidation. February 2nd 07, I go back to the birthday of 55-year-old Park Geun-hye is the relationship between the two. That day, she suddenly showed up in Agent Orange comrades Association Headquarters, said: did on that it "became a cornerstone of economic development of the country" about the Vietnam War that Park Chung-hee of his father decided to send troops that.
Pains so it is not possible to hard life of Agent Orange and patients "Vietnam war who is sending, to help what one. As long as it beyond my reach, for the welfare and honor Recovery (Agent Orange Comrades Association) member I want to do my to "
There was a strong feeling that "I want to justify the performance of the father" Become a President at all costs to her at the time. On top of that, Agent Orange Comrades Association is a conservative force would be a great support base. The comrades meeting the side of one, by don a mask of "victims of the Vietnam War" will be a honeymoon and Park Geun-hye, a leading next presidential candidate, there is a motive that tease out the compensation of more from the government. Speculation the two were consistent here.
May 11, four years later, was held at the hotel in Seoul in the "Agent Orange Comrades Association 14 Next General Meeting", Park Geun received a Shitanimookanai hospitality. The pictures where taken, there is a figure of her smile is escorted by chairman of the meeting. Had nothing people politicians who wish to participate in the General Assembly, but was invited it was only her ahead of the presidential election the following year. Song lyrics "Hope of 130,000 veterans, Park Geun-hye" and is chorus in the General Assembly, it has been praised "Park Geun-hye said is a spiritual leader we are comrades forever," said the president.
However, Park Geun-hye, have never until now that you come in contact with the Vietnamese troops in South Korea military in public. In ceremony at the National Cemetery made AkiraTadashi date of June 6 this year (Veterans Day), there was no any remarks about the war dead soldiers in Vietnam. She would believe that justice really, the Vietnam troops father, Park Chung Hee began.
Agent Orange Comrades Association has been described as "South Vietnam both government and the United States requested the troops to Korea" in HP, this is a lie. As in the description of the Vietnam war memorial located in South Korea, Gangwon-do, "troops of the Korean military is a national strategy, and what the United States has received the proposal" was.
And then to hand $ 1 billion of foreign currency in Vietnam special procurement, Korea rebuilding the economy was Hajou in the Korean War.
Of course, lost their lives as "for the country", and there are people who suffer from the aftereffects of Agent Orange it is a fact, to say that unreasonable who fought with them to sue the empowerment of Vietnam war soldiers can not. But at the same time, there should be an obligation to hand down to future generations what happened in Vietnam to them. In an interview of this time, this magazine talked to Vietnam veterans more than one. However, they've closed the opening both declined to say to be "in Itatamarenai feeling" when questioning the massacre by the Korean army.
Veterans can not talk about the truth in Vietnam, organized crime, such as Agent Orange comrades meeting will because they dominated the width still.
The journal, signed up to the interview Zheng Zhi 泳氏 you dealt the aforementioned "white badge", but was refused, "meaning (the interviewed) there is no" he said. In addition, Yasumasa Takashi of authorship taken said, "massacre scene of the movie's fiction. Story to cut off the ear did not write the novel" he said. But despite the description of the matter clearly in the original novel. It is unlikely that the contents of the novel that became a masterpiece of its own, and the fall out from the storage. Were denied coverage again, this magazine is to confirm to Mr. Ahn.
Again and again, I signed up for the interview is the victim of the incident, which was introduced at the beginning to "Hankyoreh", but was not able to get a response.
And far-right violence organization you are going Musaboro profit disguised as "victims", Park Geun you want to "achievements of his father," the Vietnam war is going Homuro in darkness "An Inconvenient Truth" in the speech force-out.
Even though there is a clear testimony, evidence of local in Vietnam, until now, that we refer to atrocities in Vietnam has been considered taboo in Korea. And, to those who break this taboo, sanctions of violence was waiting. And attacked the news media in Korea 15 years ago, was uncovered in Vietnam the "truth" from now, popular name consisting of the Marine Corps OB mainly "Agent Orange Association comrades" tried to force-out speech. Amazing, would be in the honeymoon relationship and President Park Geun this violence organization.
"What Korean army did they in Vietnam". Weekly liberal paper "Hankyoreh" is issued by the challenged the taboo of South Korea's largest, was "Hankyoreh 21". May 1999,-correspondent reported Gushu resident of Vietnam ● (● = positive in On'nahen) of Korea Army "Vietnamese monk massacre" had a big impact on our society, Vietnam reporters and other subsequent engulfment's entry into the war, validation article came to be published in the magazine magazine often.
I will Excerpted and summarized some of them.
Korean people lost the words to the truth of the surprise to be revealed one after another. Was outraged coverage of these series, was a far-right violence tissue mainly composed of the "Agent Orange Association comrades" by the Vietnam war's.
14:00 June 27, 2000, 2,400 of the man wearing camouflage uniforms with a focus on Agent Orange comrades Board members surrounding the Hankyoreh headquarters in Seoul in one hand a square timber and iron pipe. While the standoff with riot police followed, protests heat up gradually, I rushed to the office building part you mob is about the chance of a moment. Destroy all office equipment allocation hitting one after another the window glass, such as the printing press and the personal computer, to burn the documents of up to 160,000 sheets, they entered the building was interrupted over a half-day business of the company by blocking the transmission. Still, overturned two cars in the parking lot of the company, their anger does not fit is, but the visitors' defense were able to fire on one another. Company executives are imprisoned in a building, is injured in a dozen employees. It's erratic riot rather than a protest anymore.
But, despite the vandalism large only this, was taken away by the police 42 people only. There were only four of whom who have been detained.
Of the parties as "Hankyoreh" the next day, and reported a large incident only "JoongAng Daily". Large letter reports the other as it was sorrowfully, you lead a conservative to "Chosun Ilbo", it was Invision to show to the comrades the Board of "consideration", "government support for veterans need" in an editorial of the incident two days later were. Whatever the stance though, what would be the news media is not to denounce the suppression of free speech by the violence it's too unnatural. What kind of organizations integrated with the Agent Orange Association comrades.
The group of about 13 million people the number of members referred to as "the Republic of Korea Agent Orange sequela Utagu-sho comrades Association" is the "law on support of the Vietnam war defoliant sequela Utagu-sho patient," which was enacted in March 93 officially Let me be a mother, "Marine Corps defoliant comrades meeting" in legal committee set up based. Became the name of the current It's in April 2000, but it was killing civilians of many Vietnam War "Blue Dragon troops" was the alias of the 2nd Infantry Division Korea Marine Corps is well known.
謳 "to foster the emerging spirit of the people, and to inculcate patriotism, contribute to the development of the country" with the addition of "support for Agent Orange sequela Utagu-sho Patients are engaged in human life" for the purpose of establishment of Agent Orange comrades Association We are. However, this organization he has been recognized for the force-out speech as "far-right violence organization" rather than just a military organization OB now. Korea paper reporter said.
"They I was doing a civil action 385.7 billion won total of (about 38.5 billion yen) on the complaint against Agent Orange manufacturers of the United States, reports a series of worked against on the court. So Hankyoreh we were attacked the company. defoliant comrades Board intimidate opponents to carry fire extinguishers and iron pipe, a gas cylinder on the occasion of protest and activities. demo does not choose the means to seal the speech made to the detriment of their it is a conventional means is to "
The victim of Agent Orange comrades Board is not the only mass media. Movie is published in Korea in '92, was awarded the Grand Prix at the Tokyo International Film Festival "white badge" was also exposed to intense criticism. This work, in which the film adaptation novel of the same title which became the best-selling 40 million copies or more to draw the anguish of the Vietnam war soldiers the (original story Yasumasa Takashi), scene of civilian massacre by South Korean soldiers in real are reproduced.
Cruel especially Among them are, but a scene subjected to strafe Korean soldiers peasant family is mistaken for a Viet Cong. Young children and old people shot dead, men and women seems to be parents of children crying beside him. If you rarely stab at survival knife farmers that survived the instruction of his superiors, "I kill anyway. (In that place)! Kill" and, upset noticed that he had killed a civilian, the ear as military exploits Korean soldiers stripped-down.
Nomura Susumu Takushoku International Studies Professor of non-fiction writer who covered the Vietnam once, are getting the testimony tell the brutality of the Korean military from people who have an experience similar to the scene of the movie.
Without adult child relationship is Korean military came to. Village received a raid of the Korean military at the age of 12, I lost a sister of three parents, men Ninhoa Prefecture Rakuan village from the "Vietnam southern spree a gun suddenly it is said was. those who were Moga a. nose cut off the ears of dead human, are those who have hunted the neck (Korean soldiers) ". old man was listening near the story of our, such I was talking about it, and "there was anywhere"
Movie is a translation that was drawing the stark brutality of the Korean army in Vietnam. Agent Orange Comrades Association, that repeated relentless protest against Zheng Zhi 泳氏 of director worked on this piece. Before or after the movie release, Mr Zheng said: for multiple media.
"Vietnam War's private parts in South Korea modern history. However, it is not possible to teach the history of deceit in the younger generation.'re Even young people who do not know the Vietnamese troops in South Korea. This movie. Comrades made in order to re-examine the historical fact there was also protest that "whether digging through dark Korean why" from the meeting, but was ignored because they are based on historical fact all "
In this way, it's Park Geun President of having strong links with organized crime you are going Fujiyo the speech and freedom of expression in violence and intimidation. February 2nd 07, I go back to the birthday of 55-year-old Park Geun-hye is the relationship between the two. That day, she suddenly showed up in Agent Orange comrades Association Headquarters, said: did on that it "became a cornerstone of economic development of the country" about the Vietnam War that Park Chung-hee of his father decided to send troops that.
Pains so it is not possible to hard life of Agent Orange and patients "Vietnam war who is sending, to help what one. As long as it beyond my reach, for the welfare and honor Recovery (Agent Orange Comrades Association) member I want to do my to "
There was a strong feeling that "I want to justify the performance of the father" Become a President at all costs to her at the time. On top of that, Agent Orange Comrades Association is a conservative force would be a great support base. The comrades meeting the side of one, by don a mask of "victims of the Vietnam War" will be a honeymoon and Park Geun-hye, a leading next presidential candidate, there is a motive that tease out the compensation of more from the government. Speculation the two were consistent here.
May 11, four years later, was held at the hotel in Seoul in the "Agent Orange Comrades Association 14 Next General Meeting", Park Geun received a Shitanimookanai hospitality. The pictures where taken, there is a figure of her smile is escorted by chairman of the meeting. Had nothing people politicians who wish to participate in the General Assembly, but was invited it was only her ahead of the presidential election the following year. Song lyrics "Hope of 130,000 veterans, Park Geun-hye" and is chorus in the General Assembly, it has been praised "Park Geun-hye said is a spiritual leader we are comrades forever," said the president.
However, Park Geun-hye, have never until now that you come in contact with the Vietnamese troops in South Korea military in public. In ceremony at the National Cemetery made AkiraTadashi date of June 6 this year (Veterans Day), there was no any remarks about the war dead soldiers in Vietnam. She would believe that justice really, the Vietnam troops father, Park Chung Hee began.
Agent Orange Comrades Association has been described as "South Vietnam both government and the United States requested the troops to Korea" in HP, this is a lie. As in the description of the Vietnam war memorial located in South Korea, Gangwon-do, "troops of the Korean military is a national strategy, and what the United States has received the proposal" was.
And then to hand $ 1 billion of foreign currency in Vietnam special procurement, Korea rebuilding the economy was Hajou in the Korean War.
Of course, lost their lives as "for the country", and there are people who suffer from the aftereffects of Agent Orange it is a fact, to say that unreasonable who fought with them to sue the empowerment of Vietnam war soldiers can not. But at the same time, there should be an obligation to hand down to future generations what happened in Vietnam to them. In an interview of this time, this magazine talked to Vietnam veterans more than one. However, they've closed the opening both declined to say to be "in Itatamarenai feeling" when questioning the massacre by the Korean army.
Veterans can not talk about the truth in Vietnam, organized crime, such as Agent Orange comrades meeting will because they dominated the width still.
The journal, signed up to the interview Zheng Zhi 泳氏 you dealt the aforementioned "white badge", but was refused, "meaning (the interviewed) there is no" he said. In addition, Yasumasa Takashi of authorship taken said, "massacre scene of the movie's fiction. Story to cut off the ear did not write the novel" he said. But despite the description of the matter clearly in the original novel. It is unlikely that the contents of the novel that became a masterpiece of its own, and the fall out from the storage. Were denied coverage again, this magazine is to confirm to Mr. Ahn.
Again and again, I signed up for the interview is the victim of the incident, which was introduced at the beginning to "Hankyoreh", but was not able to get a response.
And far-right violence organization you are going Musaboro profit disguised as "victims", Park Geun you want to "achievements of his father," the Vietnam war is going Homuro in darkness "An Inconvenient Truth" in the speech force-out.
2014年07月15日
これが韓国軍OBと朴槿恵による「言論封殺」の実態
文=韓国在住ジャーナリスト・藤原修平と本誌取材班
ベトナム現地での明確な証言・証拠があるにもかかわらず、韓国ではこれまで、ベトナムでの残虐行為について言及することはタブーとされてきた。そして、このタブーを破る者には、暴力の制裁が待っていた。主に海兵隊OBから成る通称「枯葉剤戦友会」は今から15年前、ベトナムでの「真実」を暴いた韓国の報道機関を襲撃し、言論封殺を試みた。驚くべきは、この暴力組織と朴槿恵大統領が蜜月関係にあることだ。
「韓国軍はベトナムで何をしたのか」。韓国最大のタブーに挑んだのは、リベラル紙『ハンギョレ』が発行する週刊誌『ハンギョレ21』だった。1999年5月、ベトナム在住の具秀●(●=女偏に正)・通信員が報じた韓国軍の「ベトナム人僧侶虐殺事件」は韓国社会に大きな衝撃を与え、その後も他の記者やベトナム参戦者を巻き込み、たびたび同誌誌上で検証記事が掲載されるようになった。
その一部を要約・抜粋する。
〈69年10月、ベトナム南部のリンソン寺に現われた韓国兵が尼僧にいたずらをしようとした。居合わせた僧侶がそれを咎めると、韓国兵は逆上し銃を乱射、僧侶を含む4人が殺害された。遺体は燃やされた〉
〈66年11月9日、ベトナム中部クァンガイ近郊の村にやってきた韓国軍は村の男たちを一か所に集めた。韓国兵は13歳の男の子に何かまくしたてていたが、言葉が分からない男の子は黙りこくったままだった。すると、韓国兵は男の子をその場で撃ち殺した。女や子どもたちは韓国軍からキャンディや菓子を与えられ安心しているところを銃殺された〉
次々と明かされる驚愕の真実に韓国の人々は言葉を失った。こうした一連の報道に激怒したのが、ベトナム参戦者により構成される「枯葉剤戦友会」を主体とした極右暴力組織だった。
2000年6月27日午後2時、枯葉剤戦友会会員を中心とした迷彩服姿の男2400名が鉄パイプや角材を片手にソウル市内のハンギョレ本社を包囲。機動隊との睨み合いが続く中、抗議活動は徐々にヒートアップし、暴徒化した一部が一瞬の隙をついて社屋へなだれ込んだ。建物に侵入した彼らは窓ガラスを次々と叩き割り、パソコンや印刷機などあらゆる事務機器を破壊、16万枚に及ぶ書類を燃やし、送電を遮断して同社の業務を半日に亘り中断させた。それでも怒りが収まらない彼らは、同社の駐車場にある2台の車を横転させ、別の1台に火を放った。同社の幹部は建物内に監禁され、社員十数名に負傷者が出た。これはもはや抗議活動ではなく常軌を逸した暴動だ。
だが、これだけ大規模な破壊行為があったにもかかわらず、警察に連行されたのはわずか42名。身柄を拘束された者は4名しかいなかった。
翌日、事件を大きく報じたのは当事者の『ハンギョレ』と『中央日報』のみ。他の大手紙報道はさめざめとしたもので、保守系の『朝鮮日報』に至っては、事件翌々日の社説で「参戦勇士への政府支援が必要」と戦友会への“配慮”を見せる有り様だった。たとえどのようなスタンスであれ、報道機関ともあろうものが暴力による言論弾圧を糾弾しないのはあまりに不自然だ。枯葉剤戦友会とは一体どのような団体なのか。
正式には「大韓民国枯葉剤後遺疑症戦友会」と称する会員数約13万人のこの団体は、93年3月に制定された「ベトナム参戦枯葉剤後遺疑症患者の支援等に関する法律」に基づき設置された法定団体で「海兵隊枯葉剤戦友会」を母体とする。現在の名称になったのは2000年4月だが、ベトナム戦争で多数の民間人を殺戮した「青龍部隊」が韓国海兵隊第2師団の別称だったことはよく知られている。
枯葉剤戦友会の設立目的には「枯葉剤後遺疑症患者らが人間らしい暮らしを営むための支援」のほか「国民の興国精神を育み、愛国心を鼓吹し、国家の発展に寄与する」と謳われている。ところが、今やこの団体は単なる軍人OB組織ではなく言論封殺のための「極右暴力組織」として認識されているのだ。韓国紙記者が語る。
「彼らは米国の枯葉剤製造業者を相手取って総額3857億ウォン(約385億円)の民事訴訟を行なっていたのですが、その裁判の上で一連の報道が不利に働いた。それでハンギョレ新聞社を襲撃したのです。枯葉剤戦友会は自分たちの不利益になる言論を封じるために手段を選びません。デモや抗議活動の際は鉄パイプや消火器、ガスボンベを携行し対抗勢力を威嚇するのが常套手段です」
枯葉剤戦友会の攻撃対象はマスメディアだけではない。92年に韓国で公開され、東京国際映画祭でグランプリを受賞した映画『ホワイト・バッジ』も激しい非難に晒された。この作品は、ベトナム参戦兵の苦悩を描き40万部以上の大ベストセラーとなった同タイトルの小説(原作・安正孝氏)を映画化したもので、韓国兵による民間人虐殺のシーンがリアルに再現されている。
その中でもとりわけ残酷なのが、農民一家がベトコンに間違われ韓国兵の機銃掃射を受けるシーンだ。幼い子供や老人が銃弾に倒れ、その傍らで子供の両親と思われる男女が泣き叫ぶ。韓国兵は民間人を殺害したことに気づき動揺するが、「どうせ殺すんだ。(この場で)殺せ!」という上官の命令で生き残った農民をサバイバルナイフでめった刺しにすると、武功として耳を削ぎ落とした。
かつてベトナムを取材したノンフィクション作家の野村進・拓殖大学国際学部教授は、映画のシーンと同様の体験をした人々から韓国軍の残虐性を物語る証言を得ている。
「ベトナム南部のニンホア県ラクアン村出身の男性は12歳の時に韓国軍の急襲を受け、両親と3人の妹を亡くしました。村にやってきた韓国軍は大人子供関係なく、いきなり銃を乱射したそうです。我々の話を近くで聞いていた老人は、『(韓国兵は)死んだ人間の耳を切り落とした。鼻をもがれた者も、首を狩られた者もいる。そんなことは、どこでもあった』と話していました」
映画はベトナムでの韓国軍の蛮行をありのままに描いていたというわけだ。枯葉剤戦友会は、この作品を手がけた監督の鄭智泳氏に対し執拗な抗議を重ねたという。鄭氏は映画の公開に前後して、複数のメディアに対し次のように語っている。
「ベトナム戦争は韓国現代史における恥部だ。しかし、若い世代に偽りの歴史を教えることはできない。韓国のベトナム派兵を知らない若者すらいる。この映画は史実を再検証するために作った。戦友会から『なぜ韓国の暗部を掘り起こすのか』という抗議もあったが、全部史実に基づいたものなので無視した」
このように、恫喝と暴力で言論・表現の自由を封じようとする暴力組織と強い繋がりを持つのが朴槿恵大統領だ。両者の関係は07年2月2日、朴槿恵の55歳の誕生日に遡る。その日、突然、枯葉剤戦友会本部に姿を見せた彼女は、父親の朴正煕が派兵を決めたベトナム戦争について「国の経済発展の礎になった」とした上で次のように語ったという。
「ベトナム参戦者や枯葉剤患者が送っている苦しい生活に、何ひとつ手助けとなることができずとても心苦しい。私の力の及ぶ限り、(枯葉剤戦友会)会員の名誉回復と福祉増進のために尽くしたい」
当時の彼女には何としても大統領になって「父親の業績を正当化したい」という強い思いがあった。その上で、保守勢力である枯葉剤戦友会は大きな支持基盤になる。一方の戦友会側は、有力な次期大統領候補である朴槿恵と蜜月になり「ベトナム戦争の被害者」の仮面を被ることで、政府からより多くの補償を引き出そうという魂胆があった。両者の思惑はここで一致した。
4年後の11年5月、ソウル市内のホテルで開かれた「枯葉剤戦友会14次定期総会」で、朴槿恵は下にも置かない歓待を受けた。そこで撮影された写真には、同会の会長にエスコートされ笑顔を見せる彼女の姿がある。総会に参加を希望した政治家は何人もいたが、招待されたのは翌年に大統領選挙を控えた彼女だけだった。総会では「退役軍人13万人の希望、朴槿恵」という歌詞の歌が合唱され、会長からは「朴槿恵氏は我々の精神的指導者であり、永遠の同志である」と称賛された。
しかし朴槿恵は、公の場で韓国軍のベトナム派兵に触れたことはこれまで一度もない。今年6月6日の顕忠日(戦没者慰霊日)に行なわれた国立墓地でのセレモニーでも、ベトナムの戦没兵に関する発言はいっさいなかった。父、朴正煕が始めたベトナム派兵を、彼女は本当に正義と考えているのだろうか。
枯葉剤戦友会はHPで「米国と南ベトナム両政府が韓国に派兵を要請」と記述しているが、これは偽りだ。韓国・江原道にあるベトナム参戦記念館の解説にあるように、「韓国軍の派兵は国家戦略であり、その提案をアメリカが受けたもの」であった。
そして韓国はベトナム特需で10億ドルもの外貨を手にし、朝鮮戦争で破錠した経済を立て直した。
もちろん、「国のために」と命を落とし、枯葉剤の後遺症に苦しむ人がいるのは事実であり、彼らとともに戦った者たちがベトナム参戦兵の地位向上を訴えるのを理不尽と言うことはできない。だが同時に、彼らにはベトナムで起きたことを後世に語り継ぐ義務があるはずだ。本誌は今回の取材で、複数のベトナム帰還兵に話を聞いた。しかし、韓国軍による虐殺を問うと彼らはいずれも「いたたまれない気持ちになる」と明言を避け口を閉ざしてしまった。
帰還兵がベトナムでの真実を語れないのは、枯葉剤戦友会のような暴力組織が未だに幅を利かせているからだろう。
本誌は、前述の『ホワイト・バッジ』を手掛けた鄭智泳氏に取材を申し込んだが、「(取材には)意味がない」と断わられた。また、原作者の安正孝氏は「映画の虐殺シーンはフィクションだ。小説には耳を切り落とす話も書いていない」と言い切った。原作小説には明らかに件の記述があるにもかかわらずだ。自身の代表作となった小説の内容が、記憶から抜け落ちるとは考えにくい。本誌が再度、安氏に確認をすると取材を拒否された。
冒頭で紹介した事件の被害者である『ハンギョレ』にも再三、取材を申し込んだが、返答をもらうことはできなかった。
「被害者」を装い利益を貪ろうとする極右暴力組織と、ベトナム参戦を「父の功績」にしたい朴槿恵は、言論封殺で「不都合な真実」を闇に葬ろうとしている。
ベトナム現地での明確な証言・証拠があるにもかかわらず、韓国ではこれまで、ベトナムでの残虐行為について言及することはタブーとされてきた。そして、このタブーを破る者には、暴力の制裁が待っていた。主に海兵隊OBから成る通称「枯葉剤戦友会」は今から15年前、ベトナムでの「真実」を暴いた韓国の報道機関を襲撃し、言論封殺を試みた。驚くべきは、この暴力組織と朴槿恵大統領が蜜月関係にあることだ。
「韓国軍はベトナムで何をしたのか」。韓国最大のタブーに挑んだのは、リベラル紙『ハンギョレ』が発行する週刊誌『ハンギョレ21』だった。1999年5月、ベトナム在住の具秀●(●=女偏に正)・通信員が報じた韓国軍の「ベトナム人僧侶虐殺事件」は韓国社会に大きな衝撃を与え、その後も他の記者やベトナム参戦者を巻き込み、たびたび同誌誌上で検証記事が掲載されるようになった。
その一部を要約・抜粋する。
〈69年10月、ベトナム南部のリンソン寺に現われた韓国兵が尼僧にいたずらをしようとした。居合わせた僧侶がそれを咎めると、韓国兵は逆上し銃を乱射、僧侶を含む4人が殺害された。遺体は燃やされた〉
〈66年11月9日、ベトナム中部クァンガイ近郊の村にやってきた韓国軍は村の男たちを一か所に集めた。韓国兵は13歳の男の子に何かまくしたてていたが、言葉が分からない男の子は黙りこくったままだった。すると、韓国兵は男の子をその場で撃ち殺した。女や子どもたちは韓国軍からキャンディや菓子を与えられ安心しているところを銃殺された〉
次々と明かされる驚愕の真実に韓国の人々は言葉を失った。こうした一連の報道に激怒したのが、ベトナム参戦者により構成される「枯葉剤戦友会」を主体とした極右暴力組織だった。
2000年6月27日午後2時、枯葉剤戦友会会員を中心とした迷彩服姿の男2400名が鉄パイプや角材を片手にソウル市内のハンギョレ本社を包囲。機動隊との睨み合いが続く中、抗議活動は徐々にヒートアップし、暴徒化した一部が一瞬の隙をついて社屋へなだれ込んだ。建物に侵入した彼らは窓ガラスを次々と叩き割り、パソコンや印刷機などあらゆる事務機器を破壊、16万枚に及ぶ書類を燃やし、送電を遮断して同社の業務を半日に亘り中断させた。それでも怒りが収まらない彼らは、同社の駐車場にある2台の車を横転させ、別の1台に火を放った。同社の幹部は建物内に監禁され、社員十数名に負傷者が出た。これはもはや抗議活動ではなく常軌を逸した暴動だ。
だが、これだけ大規模な破壊行為があったにもかかわらず、警察に連行されたのはわずか42名。身柄を拘束された者は4名しかいなかった。
翌日、事件を大きく報じたのは当事者の『ハンギョレ』と『中央日報』のみ。他の大手紙報道はさめざめとしたもので、保守系の『朝鮮日報』に至っては、事件翌々日の社説で「参戦勇士への政府支援が必要」と戦友会への“配慮”を見せる有り様だった。たとえどのようなスタンスであれ、報道機関ともあろうものが暴力による言論弾圧を糾弾しないのはあまりに不自然だ。枯葉剤戦友会とは一体どのような団体なのか。
正式には「大韓民国枯葉剤後遺疑症戦友会」と称する会員数約13万人のこの団体は、93年3月に制定された「ベトナム参戦枯葉剤後遺疑症患者の支援等に関する法律」に基づき設置された法定団体で「海兵隊枯葉剤戦友会」を母体とする。現在の名称になったのは2000年4月だが、ベトナム戦争で多数の民間人を殺戮した「青龍部隊」が韓国海兵隊第2師団の別称だったことはよく知られている。
枯葉剤戦友会の設立目的には「枯葉剤後遺疑症患者らが人間らしい暮らしを営むための支援」のほか「国民の興国精神を育み、愛国心を鼓吹し、国家の発展に寄与する」と謳われている。ところが、今やこの団体は単なる軍人OB組織ではなく言論封殺のための「極右暴力組織」として認識されているのだ。韓国紙記者が語る。
「彼らは米国の枯葉剤製造業者を相手取って総額3857億ウォン(約385億円)の民事訴訟を行なっていたのですが、その裁判の上で一連の報道が不利に働いた。それでハンギョレ新聞社を襲撃したのです。枯葉剤戦友会は自分たちの不利益になる言論を封じるために手段を選びません。デモや抗議活動の際は鉄パイプや消火器、ガスボンベを携行し対抗勢力を威嚇するのが常套手段です」
枯葉剤戦友会の攻撃対象はマスメディアだけではない。92年に韓国で公開され、東京国際映画祭でグランプリを受賞した映画『ホワイト・バッジ』も激しい非難に晒された。この作品は、ベトナム参戦兵の苦悩を描き40万部以上の大ベストセラーとなった同タイトルの小説(原作・安正孝氏)を映画化したもので、韓国兵による民間人虐殺のシーンがリアルに再現されている。
その中でもとりわけ残酷なのが、農民一家がベトコンに間違われ韓国兵の機銃掃射を受けるシーンだ。幼い子供や老人が銃弾に倒れ、その傍らで子供の両親と思われる男女が泣き叫ぶ。韓国兵は民間人を殺害したことに気づき動揺するが、「どうせ殺すんだ。(この場で)殺せ!」という上官の命令で生き残った農民をサバイバルナイフでめった刺しにすると、武功として耳を削ぎ落とした。
かつてベトナムを取材したノンフィクション作家の野村進・拓殖大学国際学部教授は、映画のシーンと同様の体験をした人々から韓国軍の残虐性を物語る証言を得ている。
「ベトナム南部のニンホア県ラクアン村出身の男性は12歳の時に韓国軍の急襲を受け、両親と3人の妹を亡くしました。村にやってきた韓国軍は大人子供関係なく、いきなり銃を乱射したそうです。我々の話を近くで聞いていた老人は、『(韓国兵は)死んだ人間の耳を切り落とした。鼻をもがれた者も、首を狩られた者もいる。そんなことは、どこでもあった』と話していました」
映画はベトナムでの韓国軍の蛮行をありのままに描いていたというわけだ。枯葉剤戦友会は、この作品を手がけた監督の鄭智泳氏に対し執拗な抗議を重ねたという。鄭氏は映画の公開に前後して、複数のメディアに対し次のように語っている。
「ベトナム戦争は韓国現代史における恥部だ。しかし、若い世代に偽りの歴史を教えることはできない。韓国のベトナム派兵を知らない若者すらいる。この映画は史実を再検証するために作った。戦友会から『なぜ韓国の暗部を掘り起こすのか』という抗議もあったが、全部史実に基づいたものなので無視した」
このように、恫喝と暴力で言論・表現の自由を封じようとする暴力組織と強い繋がりを持つのが朴槿恵大統領だ。両者の関係は07年2月2日、朴槿恵の55歳の誕生日に遡る。その日、突然、枯葉剤戦友会本部に姿を見せた彼女は、父親の朴正煕が派兵を決めたベトナム戦争について「国の経済発展の礎になった」とした上で次のように語ったという。
「ベトナム参戦者や枯葉剤患者が送っている苦しい生活に、何ひとつ手助けとなることができずとても心苦しい。私の力の及ぶ限り、(枯葉剤戦友会)会員の名誉回復と福祉増進のために尽くしたい」
当時の彼女には何としても大統領になって「父親の業績を正当化したい」という強い思いがあった。その上で、保守勢力である枯葉剤戦友会は大きな支持基盤になる。一方の戦友会側は、有力な次期大統領候補である朴槿恵と蜜月になり「ベトナム戦争の被害者」の仮面を被ることで、政府からより多くの補償を引き出そうという魂胆があった。両者の思惑はここで一致した。
4年後の11年5月、ソウル市内のホテルで開かれた「枯葉剤戦友会14次定期総会」で、朴槿恵は下にも置かない歓待を受けた。そこで撮影された写真には、同会の会長にエスコートされ笑顔を見せる彼女の姿がある。総会に参加を希望した政治家は何人もいたが、招待されたのは翌年に大統領選挙を控えた彼女だけだった。総会では「退役軍人13万人の希望、朴槿恵」という歌詞の歌が合唱され、会長からは「朴槿恵氏は我々の精神的指導者であり、永遠の同志である」と称賛された。
しかし朴槿恵は、公の場で韓国軍のベトナム派兵に触れたことはこれまで一度もない。今年6月6日の顕忠日(戦没者慰霊日)に行なわれた国立墓地でのセレモニーでも、ベトナムの戦没兵に関する発言はいっさいなかった。父、朴正煕が始めたベトナム派兵を、彼女は本当に正義と考えているのだろうか。
枯葉剤戦友会はHPで「米国と南ベトナム両政府が韓国に派兵を要請」と記述しているが、これは偽りだ。韓国・江原道にあるベトナム参戦記念館の解説にあるように、「韓国軍の派兵は国家戦略であり、その提案をアメリカが受けたもの」であった。
そして韓国はベトナム特需で10億ドルもの外貨を手にし、朝鮮戦争で破錠した経済を立て直した。
もちろん、「国のために」と命を落とし、枯葉剤の後遺症に苦しむ人がいるのは事実であり、彼らとともに戦った者たちがベトナム参戦兵の地位向上を訴えるのを理不尽と言うことはできない。だが同時に、彼らにはベトナムで起きたことを後世に語り継ぐ義務があるはずだ。本誌は今回の取材で、複数のベトナム帰還兵に話を聞いた。しかし、韓国軍による虐殺を問うと彼らはいずれも「いたたまれない気持ちになる」と明言を避け口を閉ざしてしまった。
帰還兵がベトナムでの真実を語れないのは、枯葉剤戦友会のような暴力組織が未だに幅を利かせているからだろう。
本誌は、前述の『ホワイト・バッジ』を手掛けた鄭智泳氏に取材を申し込んだが、「(取材には)意味がない」と断わられた。また、原作者の安正孝氏は「映画の虐殺シーンはフィクションだ。小説には耳を切り落とす話も書いていない」と言い切った。原作小説には明らかに件の記述があるにもかかわらずだ。自身の代表作となった小説の内容が、記憶から抜け落ちるとは考えにくい。本誌が再度、安氏に確認をすると取材を拒否された。
冒頭で紹介した事件の被害者である『ハンギョレ』にも再三、取材を申し込んだが、返答をもらうことはできなかった。
「被害者」を装い利益を貪ろうとする極右暴力組織と、ベトナム参戦を「父の功績」にしたい朴槿恵は、言論封殺で「不都合な真実」を闇に葬ろうとしている。
2014年07月14日
なりふり構わぬ朝日「邦人輸送、米が拒否」→防衛省抗議で修正も、なお「一面的」
集団的自衛権の行使容認をめぐり安倍晋三首相が記者会見で力説した「邦人を輸送する米艦防護」について、朝日新聞は当初「米国は拒んだ」と報道、防衛省から真っ向から否定されると事実上の修正を行った。それでも朝日は「米国は自国民を優先」などと、首相の力説を否定しようとなりふりかまわない報道姿勢をみせ、防衛省は「一面的な内容だ」(幹部)と批判する。(小田博士)
朝日はまず、6月16日付朝刊(東京本社発行版)1面で、米艦による邦人輸送について「(過去の日米交渉で)日本の民間人らを米軍が避難させる計画は最終的に米側に断られた」などと報じた。
安倍首相は、5月15日の記者会見で、集団的自衛権の行使の一例として自衛艦による邦人を輸送する米艦防護を挙げ、「紛争国から逃れようとする日本人が乗っている米国の船を今、守ることができない。日本人の命を守るべき責任を負っている私や政府が本当に何もできないのでいいのか」と訴えた。この事例について、産経新聞社とフジニュースネットワーク(FNN)の5月の世論調査では賛成が73%を占めた。
朝日は、首相が挙げた事例を否定することで、集団的自衛権行使への反対機運を高めたかったようだ。
しかし、朝日の報道に対し、防衛省は即座に否定、6月18日に抗議した。
すると、朝日は7月1日付朝刊4面(東京本社発行版)で「防衛省は否定したが…米も『自国民優先』明記」との見出しの記事を掲載。本文では「米側は現在も日本など他国民の救出を確約しない方針を示している」と強調した。
たしかに、米国に他国民を救出する義務は存在していない。しかし、現行の日米防衛協力の指針(ガイドライン)では(1)日米両国は自国民の退避に各々責任を有する(2)適切だと判断する場合には協力する-としているため、この報道は論点をすり替えただけにすぎない。防衛省担当者も「自国民の救出は自国で責任を持つのが原則だが、ガイドラインでは協力する規定も定めている」と指摘する。
一方で朝日は、6月16日付朝刊で報じた「日本人救出を断っていた」を「他国民の救出を確約しない」に軌道修正した。さらに「日本人の米艦乗船は極めて困難だ」とする指摘を消した。
防衛省は再抗議をしていないものの、朝日の一方的といえる報道への不満がくすぶり続けている。